| Articulatio sternoclavicularis(胸鎖関節)Sternoclavicular joint きょうさかんせつ [TA: A03.5.04.001] Feneis: 060 22 |
胸鎖関節は鎖骨の胸骨端と胸骨の鎖骨切痕との間の関節で、鎖骨の胸骨端が大きいために、関節面は第1肋軟骨の内側端上縁にまでおよんでいる。また、鎖骨胸骨端の上部は胸骨上縁より上方やや後方に突出する。胸骨と鎖骨の関節面の形は個人差が大きいが、一般的にいずれも浅い鞍状である。胸骨の鎖骨切痕と鎖骨の胸骨端はあまりよく適合しないが、線維軟骨性の関節円板(後上方の部が最も厚い)が介在して両者を適合せしめ、かつ関節腔を完全に2分する。

| Discus articularis(胸鎖関節の関節円板)Articular disc of sternoclavicular joint きょうさかんせつのかんせつえんばん [TA: A03.5.04.002] Feneis: 060 23 |
関節円板は、下方は胸骨と第1肋軟骨につき、上方では鎖骨に付着する。関節円板を備えた状態では、形態学的に球関節に近いが、その運動は主としてこの関節を中心にして鎖骨の肩峰端が円をえがく運動で、そのとき鎖骨の外側端の動きは、直径約10cmの円をえがく。これによって上肢の運動範囲が拡大される。関節包は前面と後面で強くなって、それぞれ前胸鎖靱帯、後胸鎖靱帯という。関節包の下外方には強い肋鎖靱帯があって、第1肋軟骨の上面と鎖骨内側端の下面を結ぶ。胸骨の関節面より上方にとび出した左右の鎖骨内側端を結ぶ靱帯は、鎖骨間靱帯で、胸骨の頚切痕の上方を横走して左右の関節包を連結する。
| Lig. sternoclaviculare anterius(前胸鎖靱帯)Anterior sternoclavicular ligament ぜんきょうさじんたい [TA: A03.5.04.003] Feneis: 060 24 |
前胸鎖靱帯は関節包の前面補強して胸骨柄の前面に至る。
| Lig. sternoclaviculare posterius(後胸鎖靱帯)Posterior sternoclavicular ligament こうきょうさじんたい [TA: A03.5.04.004] Feneis: 060 25 |
後胸鎖靱帯は関節包の後面を補強して胸骨柄の後面に至る。前胸鎖靱帯の方が後胸鎖靱帯より強い。
| Lig. costoclaviculare(肋鎖靱帯)Costoclavicular ligament ろくさじんたい [TA: A03.5.04.005] Feneis: 060 26 |
肋鎖靱帯は鎖骨下面の肋鎖靱帯圧痕と第1肋軟骨内側端の上面との間に張る強い靱帯で、その内側部は関節包に接する。関節包の外側下部を補強し、鎖骨の挙上を抑制する。
| Lig. interclaviculare(鎖骨間靱帯)Interclavicular ligament さこつかんじんたい [TA: A03.5.04.006] Feneis: 060 27 |
鎖骨間靱帯は胸骨の鎖骨切痕より上に突出した両側の鎖骨胸骨端を結ぶ強い靱帯で(ただし、その強度は個人差がかなり大きい)、関節包の上面を補強し、一部は頚切痕の縁に付着しながらその上を通って対側の同種の線維とつながる。鎖骨の肩峰端が押し下げられたとき胸骨端が挙上されるのを制限する。

最終更新日:2003年09月19日 船戸和弥