| Articulatio sacroiliaca(仙腸関節)Sacro-iliac joint せんちょうかんせつ [TA: A03.6.03.001] Feneis: 066 11 |
仙腸関節は仙骨の耳状面と腸骨の耳状面によってつくられる関節で、両関節面は軟骨をかぶり、両者の間に滑液を含んだせまい関節腔が存在する。関節面は凸凹があり、また関節包強い靱帯によって包まれるから可動性はほとんどない。仙骨と腸骨の耳状面は著しく不平胆であるが、この面を関節軟骨が被った状態では極端な凹凸はなく、従って、運動制止の主要因にはならないと思われる。また、概括的には、仙骨耳状面の上2/3は縦軸方向に溝状に凹み、寛骨耳状面はそれに対応した隆起をして両者が咬み合う。関節軟骨の深層は硝子軟骨であるが、その表層は線維軟骨性である。年令が進むと、特に弾性では、関節腔が部分的に消失するという。付属する靱帯に次のものがある。(1)前仙腸靱帯:関節包の前面にあって仙骨外側部の前面と腸骨の耳状面の辺縁につく。(2)骨間仙腸靱帯:関節包の後方で、腸骨の腸骨粗面と仙骨の仙骨粗面とを結ぶ強い短い靱帯で、仙骨と腸骨の間隙を埋めている。(3)後仙腸靱帯:前者の表層にあって腸骨と仙骨の後面を結ぶ。上部の線維束は、ほぼ水平に横走して仙骨粗面と外側仙骨稜から腸骨粗面へ走り、下部の線維は斜め上外方へ箸って、外側仙骨稜と上後仙骨棘へ達する。





| Lig. sacroiliaca anterius(前仙腸靱帯)Anterior sacro-iliac liament ぜんせんちょうじんたい [TA: A03.6.03.002] Feneis: 066 12 |
前仙腸靱帯は仙腸関節の前面を強める靱帯で、仙骨と腸骨の耳状面の前下縁から前上縁の範囲で、両骨の前面の間に張る。
| Lig. sacroiliaca interossem(骨間仙腸靱帯)Interosseous sacro-iliac ligament こつかんせんちょうじんたい [TA: A03.6.03.003] Feneis: 066 13 |
骨間仙腸靱帯は半月形の耳状面の後縁に囲まれた部分で、対向する仙骨の仙骨粗面と腸骨の仙骨盤面との間に張り、両者の間隙をふさぐ短い、はなはだ強い靱帯である。
| Lig. sacroiliaca posterius(後仙腸靱帯)Posterior sacro-iliac ligament こうせんようじんたい [TA: A03.6.03.004] Feneis: 066 14 |
後仙腸靱帯の深層のものは骨間仙腸靱帯のつづきともみられるもので、仙骨粗面の後部および外側仙骨稜から腸骨の仙骨盤面の近縁近くに至る帯状の線維束で、やや斜めの走行をとる。表層のものは外側仙骨稜の下部(第3仙椎以下)から垂直に近く外上方に走り、主として上後腸骨棘に至る靱帯で、その外側の線維は仙結節靱帯とまじり合う。
| Lig. sacrotuberale(仙結節靱帯)Sacrotuberous ligament せんけつせつじんたい [TA: A03.6.03.005] Feneis: 066 06 |
仙結節靱帯は三角形をした強大な靱帯で、坐骨結節よりおこり、内上方に扇形に放散して、下後腸骨棘、仙骨下半部の外側縁、鼻骨につく。仙棘靱帯とともに、大坐骨切痕および小坐骨切痕をそれぞれ大坐骨孔、小坐骨孔にかえる。また後面は大臀筋の起始となる。しばしば下臀皮神経の枝によって貫かれる。この靱帯の深層で、これと仙棘靱帯との間を、陰部神経、内陰部動静脈が走る。
| Processus falciformis(仙結節靱帯の鎌状突起)Falciform process of sacrotuberous ligament せんけつせつじんたいのかまじょうとっき [TA: A03.6.03.006] Feneis: 066 07 |
仙結節靱帯の一部で坐骨結節の内面で鎌状に曲がって前進し閉鎖膜に達する線維束を鎌状突起という。
| Lig. sacrospinale(仙棘靱帯)Sacrospinous ligament せんきょくじんたい [TA: A03.6.03.007] Feneis: 066 08 |
仙棘靱帯は坐骨棘から起こり、仙結節靱帯の前面でこれと交叉して内後方に進み、やや拡がって仙骨下部および尾骨の側縁につく。骨盤の後外側の、仙骨と寛骨の間に出来る大きな仙坐切痕は、後下方から仙結節靱帯によって閉ざされて上下に長い孔となり、これは仙棘靱帯によって上方の大坐骨切痕を含む大坐骨孔と、下方の小坐骨切痕を含む小坐骨孔とに分かれる。
| Foramen ischiadicum majus(大坐骨孔)Greater sciatic foramen だいざこつこう [TA: A03.6.03.008] Feneis: 066 09 |
寛骨の大坐骨切痕は、仙結節靱帯と仙棘靱帯によって下方を閉ざされて大坐骨孔になる。この孔は梨状筋が通ることによって、さらに梨状筋上孔と梨状筋下孔とに分かれ、前者を上臀動静脈・神経が通り、後者を坐骨神経のほか下臀動静脈・神経、内陰部動静脈、陰部神経、後大腿皮神経が通る。
| Foramen ischiadicum minus(小坐骨孔)Lesser sciatic foramen しょうざこつこう [TA: A03.6.03.009] Feneis: 066 10 |
小坐骨切痕と仙結節靱帯、仙棘靱帯とによってつくられる小孔で、内閉鎖筋の腱が通るほか、梨状筋下孔から会陰に達する内陰部動静脈と陰部神経の通路となる。

最終更新日:2003年09月19日