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Sternum(胸骨)Sternum きょうこつ [TA: A02.3.03.001] Feneis: 006 23 |
胸郭前壁正中部にある縦長の偏平骨で、胸骨柄、胸骨体、剣状突起からなる。胸骨柄は最も側頭にあり、不整六角形を呈す。上縁正中部の浅い陥凹部が頚切痕で、この外側下方で斜め上方に向かう浅い陥凹部が、鎖骨関節面に対する鎖骨切痕である。鎖骨切痕は下方では左右の幅が尾側ほど狭くなり、下縁で胸骨体と軟骨結合によって連結している。胸骨体は縦長の長方形を呈し、下方でやや幅が広い。内面は比較的平滑であるが、外面は分節的に発生した名残として、横走する隆起線が肋骨切痕に対応して数本認められる。胸骨柄と胸骨体の外側縁の浅い陥凹部が、第1〜第7肋軟骨に対する肋骨切痕である。第1肋骨切痕は鎖骨切痕の下方にあり、第2肋骨切痕は胸骨柄と胸骨体との連結部で両方にまたがっている。第3肋骨切痕以下は胸骨体にあるが、第5肋骨切痕以下では下方ほど間隔が狭くなる。第7肋骨切痕は剣状突起上端部に接している。剣状突起は胸骨体下縁に接する細長い小部で、一部が軟骨で、形は不定である。胸骨柄と胸骨体(胸骨柄結合)および胸骨体と剣状突起(胸骨瞼結合)の軟骨結合部は、年齢とともに骨化する。胸骨柄結合部は前方にやや突出し、胸骨角をなす。頚切痕外側部で時に見られる小骨が胸上骨である。ギリシャ語のsternon(男性の胸)に由来する。
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Manubrium sterni(胸骨柄)Manubrium of sternum きょうこつへい [TA: A02.3.03.002] Feneis: 006 24 |
胸骨柄は胸骨の上1/4を占める部分で、その上縁の左右両端には小刀で角を落としたような切れ込み(鎖骨切痕)があり、ここに鎖骨と連結するための関節面が見える。左右の鎖骨切痕に挟まれた部分の上縁も浅い切れ込みになっている(頚切痕)。また胸骨柄の側面で鎖骨切痕のすぐ下には第1肋骨が接するための切れ込みがある。胸骨柄と胸骨体とが結合する(胸骨剣結合)部位は前方に突出して、後方に開く鈍角すなわち胸骨角を作る。
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Incisura clavicularis(鎖骨切痕)Clavicular notch さこつせっこん [TA: A02.3.03.003] Feneis: 006 25 |
鎖骨切痕は頚切痕の両側には外上方に向く大きな切痕であって、鎖骨に対する関節面を有する。
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Incisura jugularis(胸骨の頚切痕)Jugular notch of sternum きょうこつのけいせっこん [TA: A02.3.03.004] Feneis: 006 26 |
頚切痕は左右の鎖骨切痕に挟まれた部分の上縁にある浅い切れ込みである。頚切痕は鎖骨間靱帯を容れる。
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Angulus sterni(胸骨角)Sternal angle きょうこつかく [TA: A02.3.03.005] Feneis: 006 27 |
ルイ角ともよばれる。胸骨柄と胸骨体が結合するところは、前方に角張って突出するもので、この突出そのものを胸骨角と呼ぶ。この結合部の側面にある切痕は第2肋軟骨が関節する場所である。すなわち胸骨角は皮膚の上からでも横走する隆起として容易に触れることができるので、生体で第2肋骨を定めるのに胸骨角が最良の目印になるのである(生体では第1肋骨は鎖骨の下に隠れているので、ほとんどふれられない。したがって第2肋骨の同定が肋骨番号を定めるうえにきわめて重要である)。立位では第4〜第5腰椎レベルにあり、この高さの想定平面を胸骨角平面という。この角は虚弱体質ではより小さい。フランスの内科医Pierre Charles Louis (1787-1872)の名を冠する。
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Corpus sterni(胸骨体)Body of sternum きょうこつたい [TA: A02.3.03.006] Feneis: 006 31 |
胸骨柄の下端は胸骨体と結合する。この結合部はかなり長期間軟骨性の結合のままで経過し、ここが骨性の結合となるのは成年以後に成ってからである。したがって若い個体の晒した骨では胸骨柄と胸骨体が分離してしまっている。胸骨体は胸骨柄の約3倍の長さの長方形の部分で、その幅は下方にいくにしたがって徐々に広くなるが、下端では急に狭まっている。その前面は後面に比べればやや凸面に近い。側面は肋軟骨と関節するための6対の切痕がある。
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Processus xiphoideus(剣状突起)Xiphoid process けんじょうとっき [TA: A02.3.03.007] Feneis: 006 32 |
剣状突起は胸骨体の下端に続く薄い扁平な突起で、成人でもその大部分は軟骨でできており、これが完全に骨化するのは老人になってからである。したがって晒した骨で剣状突起が観察できるのは老人の骨に限られる。
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Incisurae costales(肋骨切痕)Costal notches ろくこつせっこん [TA: A02.3.03.008] Feneis: 006 33 |
肋骨切痕は胸骨柄と胸骨体の外側縁に7対の肋骨切痕がある。
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(Ossa suprasternalia)(胸上骨)Suprasternal bones きょうじょうこつ [TA: A02.3.03.009] Feneis: 006 34 |
頚切痕の両側の上方への隆起部が胸骨から独立した小さい胸上骨になることがある。

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Vertebrae thoracicae [TI-TXII](胸椎、第一胸椎〜第十二胸椎)Thoracic vertebrae [T I-T XII] きょうつい、だいいちきょうつい〜だいいちにきょうつい [TA: A02.2.03.001] Feneis: 002 24 |
頚椎につづく12個の椎骨で、椎体は下位のほど大きい。また、椎体の高さは頚椎より高く、腰椎より低い。椎体の外側面後部には肋骨頭に対する関節窩、すんわち、肋骨窩があり、第二〜第九胸椎では椎体の上縁と下縁にそれぞれ半円形の上肋骨窩、下肋骨窩がある。第一〜第九胸椎では互いに隣り合う胸椎の下および上肋骨窩が1個の関節窩を作り、一個の肋骨頭と関節する。第一胸椎には半円形の下肋骨窩があり、第十胸椎では上関節窩だけが存在する。また、第十一境地では椎体の上縁に、第十二胸椎では椎体のほぼ中央に1個の円形の肋骨窩がある。胸椎の椎孔はほぼ円形をしており、頚椎の椎孔に比してかなり小さい。横突起は第八胸椎でもっとも大きく、これより上位または下位の胸椎では、第八肋骨から遠ざかるほど小さくなる。第一〜第十胸椎では横突起の尖端の前面に円形の関節面があり、横突肋骨窩という。第十一および第十二胸椎の横突起には横突肋骨窩はみられない。境地の棘突起は三角柱のような形をしていて、第1胸椎から第八胸椎までは下位になるほど傾斜が強くなる。しかし、その後は次第に傾斜が弱まり、第十二胸椎ではほとんど水平である。

最終更新日:2006年03月29日