| Radius(橈骨)Radius とうこつ [TA: A02.4.05.001] Feneis: 038 01 |
橈骨は前腕の外側(橈側または母指側)にある長管状骨(男約22cm、女約20cm)で、上端と下端で前腕の内側(尺側または小指側)にある尺骨と関節する。下端は上端に比して著しく大きい。上端には円盤状の橈骨頭があり、円板の外周にあたる部分は尺骨の橈骨切痕と橈骨輪状靱帯に接する。また、橈骨頭の上面は浅いくぼみになっており(橈骨頭窩)、上腕骨の小頭と関節をつくる。橈骨頭のすぐ下で橈骨体に移行する部分は急に細くなってなってくびれており、橈骨頚という。橈骨体は上端を除く大部分が三角柱状で、全体として外側に弓形にまたがっており、前後および外側の3面と前後および内側の3縁が区別される。内側縁は他の2縁と異なり鋭い稜線になっており、骨間縁とよばれる。この縁と尺骨の同名縁との間には前腕骨間膜が張っている。橈骨頚のすぐ下で橈骨体の前内側には卵円形にもり上がった橈骨粗面があり、上腕二頭筋の腱が停止する。また、外側面には回内筋の停止する粗面(回内筋粗面)がある。橈骨下端の外側面には茎状突起という下方に伸びる突起があり、内側面には三角形の関節面をもった尺骨切痕があり、尺骨の関節環状面と関節をつくる。また、後面には3〜4個の縦に走る溝がある。橈骨下端の下面にあるくぼみは手根関節面で中央にある弱い隆線によって内外二つの関節面に分けられている。内側の関節面には月状骨が、外側のものには舟状骨が接している。語源Radiusは一点から放散する光り、放線、転じて車輪の幅(スポーク)を意味し、この骨の形が幅に似ているところから命名された。また橈は、かい、オールを意味する。
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| Caput radii(橈骨頭)Head of radius とうこつとう [TA: A02.4.05.002] Feneis: 038 02 |
橈骨頭は橈骨の上端部で円板状になっている。その上面は上腕骨小頭と関節するために浅くくぼんでいる。このくぼみの中心は円板の中心とは一致せず、やや後外側方にいずれている。橈骨頭の環状の部分すなわち円板の側面はとくに内側部が平滑で、ここは尺骨の上端部と接する関節面をなしている。
| Fovea articularis(橈骨頭の関節窩)Articular facet of head of radius とうこつとうのかんせつか [TA: A02.4.05.003] Feneis: 038 03 |
橈骨頭の浅くくぼんだ上面は上腕骨小頭と関節し、関節窩といい上腕小頭をうける。
| Circumferentia articularis(橈骨頭の関節環状面)Articular circumference of head of radius とうこつとうのかんせつかんじょうめん [TA: A02.4.05.004] Feneis: 038 04 |
橈骨頭の側面は尺骨の橈骨切痕と関節する関節環状面となる。
| Collum radii(橈骨頚)Neck of radius とうこつけい [TA: A02.4.05.005] Feneis: 038 05 |
橈骨頭のすぐ下方で円柱状の頭骨体に移行する部分はくびれているので頭骨頚とよばれる。
| Corpus radii(橈骨体)Shaft of radius とうこつたい [TA: A02.4.05.006] Feneis: 038 06 |
頭骨体は3面(前面、後面、外側面)と3縁(前縁、後縁、内側にある骨間縁)を有する三角柱状である。全体として内側がややへこんだゆるい弯曲を示し、下端の内側部が尺骨に向かって突出するため、特に下半分で尺骨との間隔が大きい。
| Tuberositas radii(橈骨粗面)Radial tuberosity とうこつそめん [TA: A02.4.05.007] Feneis: 038 07 |
橈骨体の前面の上端には、まず橈骨頭から約2cm下方の前内側方に卵円形に隆起した橈骨粗面(上腕二頭筋が着く)がある。
| Facies anterior(橈骨の前面)Anterior surface of radius とうこつのぜんめん [TA: A02.4.05.008] Feneis: 038 10 |
橈骨体の前面から長母指屈筋、浅指屈筋が起こる。
| Facies posterior(橈骨の後面)Posterior surface of radius とうこつのこうめん [TA: A02.4.05.009] Feneis: 038 09 |
橈骨体の後面から長母指外転筋、短母指心筋などが起こる。
| Facies lateralis(橈骨の外側面)Lateral surface of radius とうこつのがいそくめん [TA: A02.4.05.010] Feneis: 038 11 |
橈骨体の中央部には円回内筋粗面のほか外側面の上部に回外筋がつく。
| Tuberositas pronatoria(回内筋粗面)Pronator tuberosity かいないきんそめん [TA: A02.4.05.011] |
橈骨体の外側面の中央部には円回内筋が着く円回内筋粗面がある。
| Margo interosseus(橈骨の骨間縁)Interosseous border of radius とうこつのこつかんえん [TA: A02.4.05.012] Feneis: 038 08 |
骨間縁は最も薄く、鋭く突出し、ここに前腕骨間膜が着く。
| Margo anterior(橈骨の前縁)Anterior border of radius とうこつのぜんえん [TA: A02.4.05.013] Feneis: 038 13 |
| Margo posterior(橈骨の後縁)Posterior border of radius とうこつのこうえん [TA: A02.4.05.014] Feneis: 038 12 |
| Processus styloideus radii(橈骨茎状突起、茎状突起)Radial styloid process とうこつけいじょうとっき、けいじょうとっき [TA: A02.4.05.015] Feneis: 038 14 |
橈骨の下端部では、まずその外側面には魚の口先のような茎状突起が下方に延び出している。
| Crista suprastyloidea(茎状上稜)Suprastyloid crest けいじょうじょうりょう [TA: A02.4.05.016] |
| Tuberculum dorsale(背側結節)Dorsal tubercle はいそくけっせつ [TA: A02.4.05.017] Feneis: 038 15 |
橈骨遠位端背側にある結節。その尺側に長母指伸筋腱溝が位置する。英国の外科医Lord Joseph Lister (1827-1912)によって記載された。彼は近代の無菌的手術法の創始者とされる。
| Sulci tendinum musculorum extensorum(伸筋腱溝)Groove for extensor muscle tendons しんきんけんこう [TA: A02.4.05.018] |
橈骨の下端の前面はやや陥凹し滑らかであるが、後面には数個の高まりがあり、その間の伸筋腱溝には伸筋腱が通る。
| Incisura ulnaris(尺骨切痕)Ulnar notch しゃくこつせっこん [TA: A02.4.05.019] Feneis: 038 16 |
橈骨の下端部の内側面には三角形の浅いくぼみである尺骨切痕が尺骨の下端部と関節するための関節面を作っている。
| Facies articularis carpalis(橈骨の手根関節面)Carpal articular surface of radius とうこつのしゅこんかんせつめん [TA: A02.4.05.020] Feneis: 038 17 |
手根関節面には縦走する弱い高まりがあって内外2部に分かれ、内側部は月状骨に、外側部は舟状骨に対する。

最終更新日:2002年09月13日