| Ulna(尺骨)Ulna しゃくこつ [TA: A02.4.06.001] Feneis: 038 18 |
橈骨と並んで前腕内側(小指側)にある長管状骨(男約24cm、女21〜22cm)で、上下の両端と体が区分される。この骨は橈骨とは逆に上端部が大きく下端部が細い。上端には前上方から深く切れ込んだ滑車切痕があって上腕骨滑車と関節する。滑車切痕の中央には上腕骨の滑車のくぼみに対応する弱い高まりが縦に走っている。滑車切痕の下端は前方に付きだして鈎状突起となり、切痕の後面は著しく肥厚して肘頭を形づくっている。また、滑車切痕の下外側には橈骨切痕があり、橈骨の関節輪状面に接する。橈骨体は橈骨の骨間部でゆるくS状に弯曲しており、前面には、滑車切痕のすぐ下に尺骨粗面がある。橈骨切痕の下縁から下方に向かう高まりは回外筋の起始するところである(回外筋稜)。橈骨体には前後および外側の3縁と前後内側の3面が区別出来るが、外側縁は鋭く外側へ張り出し、骨間縁とよばれる。尺骨の下端は小さな鈍円状のふくらみになっていていて尺骨頭の外周には橈骨の尺骨粗面と関節をつくる関節環状面がある。また、尺骨下端の内側面には茎状突起という細くて小さな突起がみられる。語源はギリシャ語のOlein(ヒジ)に由来する。また、Olecranon(肘頭)はOleinのcranon(頭)という意味である。
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| Olecranon(肘頭)Olecranon ちゅうとう [TA: A02.4.06.002] Feneis: 038 19 |
尺骨の上端部を側方から見ると、滑車切痕の後上方には肘頭という丸みを帯びた突出部があって、肘頭の尖端は前方に曲がって滑車切痕の屋根を作っている。
| Processus coronoideus(尺骨の鈎状突起)Coronoid process of ulna しゃくこつのうこうじょうとっき [TA: A02.4.06.003] Feneis: 038 20 |
尺骨の滑車切痕の下端は前方に突き出て、鈍三角状の鈎状突起となっている。
| Tuberositas ulnae(尺骨粗面)Tuberosity of ulna しゃくこつそめん [TA: A02.4.06.004] Feneis: 038 21 |
鈎状突起のすぐ下方の前面には尺骨粗面とよばれる粗面が倒立三角形のように広がっている(上腕筋の付着部)
| Incisura radialis(橈骨切痕)Radial notch とうこつせっこん [TA: A02.4.06.005] Feneis: 038 23 |
尺骨の鈎状突起の外側にややくぼんだ橈骨切痕があり、ここに橈骨頭の環状関節面が連結する。
| Incisura trochlearis(滑車切痕)Trochlear notch かっしゃせっこん [TA: A02.4.06.006] Feneis: 038 22 |
尺骨の上端部は大きなくぼみが滑車切痕で、上腕骨の滑車がはまり込む関節面である。
| Corpus ulnae(尺骨体)Shaft of ulna しゃくこつたい [TA: A02.4.06.007] Feneis: 038 24 |
尺骨の骨幹をなす尺骨体は全体としてS字状に軽く弯曲し、下方にいくにしたがって橈骨体から離れ、下ほど細い三角柱状で、前後および外側の3縁と前後内側の前面がある。前縁は鈍く、後縁はやや鋭く上端は左右に分かれる。外側の縁は最も鋭い骨間縁で、橈骨の同名の縁に対向する(両者の間に前腕骨間膜が着く)。前面には深指屈筋の起こるくぼみおよび粗面がある。
| Facies anterior(尺骨の前面)Anterior surface of ulna しゃくつのぜんめん [TA: A02.4.06.008] Feneis: 038 26 |
尺骨の前面には深指屈筋の起こるくぼみおよび粗面がある。また、浅屈筋の一部、尺側手根屈筋が発着する。
| Facies posterior(尺骨の後面)Posterior surface of ulna しゃくこつのこうめん [TA: A02.4.06.009] Feneis: 038 25 |
尺骨の後面には肘筋、尺側手根伸筋、長母指外転筋、示指伸筋が発着する。後面では、茎状突起と関節環状面の間に尺側手根筋が通る深い溝がある。また、下面では茎状突起と尺骨頭下面の関節面との間に粗なくぼみがある。ここに橈骨の尺骨切痕の下縁からおこり、尺骨頭と手根骨を隔てる関節円板が着く。
| Facies medialis(尺骨の内側面)Medial surface of ulna しゃくつのないそくめん [TA: A02.4.06.010] Feneis: 038 27 |
尺骨の内側面には深指屈筋の一部などが発着する。
| Margo interosseus(尺骨の骨間縁)Interosseous border of ulna しゃくこつのこつかんえん [TA: A02.4.06.011] Feneis: 038 28 |
尺骨体の外側の縁は最も鋭い骨間縁で、橈骨の同面の縁に対向する(両者の間に前腕骨間膜が着く)。
| Margo anterior(尺骨の前縁)Anterior border of ulna しゃくつのぜんえん [TA: A02.4.06.012] Feneis: 038 30 |
尺骨の前縁は鈍く上端は左右に分かれる。
| Margo posterior(尺骨の後縁)Posterior border of ulna しゃくこつのこうえん [TA: A02.4.06.013] Feneis: 038 29 |
尺骨の後縁はやや鋭く上端は左右に分かれる。
| Crista musculi supinatoris(回外筋稜)Supinator crest かいがいきんりょう [TA: A02.4.06.014] Feneis: 038 31 |
尺骨の橈骨切痕の後縁から下方に向かい回外筋稜がはしる(この稜とその前で頭湖切痕の下にある粗な凹面とから回外筋が起こる)。
| Caput ulnae(尺骨頭)Head of ulna しゃくこつたいとう [TA: A02.4.06.015] Feneis: 038 32 |
尺骨の下端部は貧弱な鈍円状の尺骨頭という膨らみで終わる。尺骨では頭とよばれる部分が下端にある。
| Circumferentia articularis(尺骨の関節環状面)Articular circumference of ulna しゃくこつのかんせつかんじょうめん [TA: A02.4.06.016] Feneis: 038 33 |
尺骨頭の外側半分の周囲は橈骨の方に向かって少し突出し、橈骨の尺骨切痕に対向する関節環状面となる。関節環状面に相当する尺骨頭下面の外側の半円部は手根の骨との間に介在する関節円板に対向する関節面となる。
| Processus styloideus ulnae(尺骨茎状突起、尺骨の茎状突起)Ulnar styloid process しゃくこつのけいじょうとっき、しゃくこつけいじょうとっき [TA: A02.4.06.017] Feneis: 038 34 |
尺骨の下端の内側端から下方に細い茎状突起が突出する。

最終更新日:2002年09月13日