| Ossa carpi; Ossa Carpalia(手根骨)Carpal bones しゅこんこつ [TA: A02.4.08.001] Feneis: 040 02 |
手根をつくる手根骨には8個の短骨があり、4個の近位列と4個の遠位列に分けられる。近位列の手根骨([JNA]Ossa carpi proximalis:近位手根骨)は舟状骨、月状骨、三角骨、豆状骨であり、遠位列の手根骨([JNA]Ossa carpi distalis:遠位手根骨)は大菱形骨、小菱形骨、有頭骨、有鈎骨であって、それぞれこの順に外側(拇指側)から内側(小指側)へ並んでいる。手根骨は掌側面(前面)と背側面(後面)にある多数の靱帯によって互いに結合されているので、その表面は粗である。互いに対向する面、および前腕骨と中手骨に向かう面の大部分は関節軟骨に被われる滑らかな面であるが、小部分は靱帯が着く粗な面となっている。舟状骨は舟のような形をした楕円形の骨で四つの関節面が見られる。遠位端の掌側面に舟状骨結節がある。月状骨は半月状をした骨で、近位骨端は凸面、遠位骨端は凹面である。四つの関節面がある。三角骨は三角錐状の骨で掌側に豆状骨をのせている。豆状骨は本来、尺側手根屈筋の腱に由来する種子骨で、卵円形の骨の背側面に三角骨と接する関節面がある。大菱形骨は不等辺六面体状をしていて掌側面外側に大菱形骨結節がある。小菱形骨は大菱形骨によく似た形をしているが、大菱形骨より小さい。有頭骨は手根骨中でもっとも大きく、半球状の頭を舟状骨と月状骨の間へ突き出している。有鈎骨は掌側面に有鈎骨鈎とよばれる突起をもっており、突起の尖たったやや外側にまたがっている。手根骨は互いに連絡して手根をつくるが、手根は手背側に凸に弯曲し、手掌側はへこんでいる。手掌側のへこみの両側には舟状骨結節と大菱形骨結節でつくられた外側の手根隆起と豆状骨と有鈎骨鈎によってつくられた内側の手根隆起があり、手掌面のへこみを強調している。
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| (Os centrale)(中心骨)Os centrale ちゅうしんこつ [TA: A02.4.08.002] Feneis: 040 03 |
舟状骨、小菱形骨および有頭骨の間に独立した小骨が存在することがあり、これを中心骨という。
| Os scaphoideum(手の舟状骨)Scaphoid てのしゅうじょうこつ [TA: A02.4.08.003] Feneis: 040 04 |
手の舟状骨は上面(近位面)は橈骨に向かう凸な、下面(遠位面)は有頭骨に向かう凹な関節面で大部分を占められ下外側端に大小菱形骨に対する関節面がある。
| Tuberculum ossis scaphoidei(舟状骨結節)Tubercle of scaphoid しゅうじょうこつけっせつ [TA: A02.4.08.004] Feneis: 040 05 |
手の舟状骨の外側(母指側)部は肥大し、その前面(掌側面)に鈍円な舟状骨結節がある。
| Os lunatum(月状骨)Lunate げつじょうこつ [TA: A02.4.08.005] Feneis: 040 06 |
月状骨は上面は橈骨(外側)と関節円板(内側)に向かう凸の、下面は有頭骨に向かい凹の関節面となり、側面からみると半月形で、そこには隣接の舟状骨と三角骨に対する関節面がある。
| Os triquetrum(三角骨)Triquetrum さんかくこつ [TA: A02.4.08.006] Feneis: 040 07 |
三角骨は月状骨、有鈎骨、豆状骨の間にはまって下内側(小指側)に向かってやや尖った三角錐体状である。有鈎骨に向かう面は軽度に鞍状である。
| Os pisiforme(豆状骨)Pisiform とうじょうこつ [TA: A02.4.08.007] Feneis: 040 08 |
豆状骨は尺側手根屈筋腱のなかの半球状の種子骨である。三角骨に向く側に関節面がある。
| Os trapezium(大菱形骨)Trapezium だいりょうけいこつ [TA: A02.4.08.008] Feneis: 040 09 |
大菱形骨は大きな下端には第1中手骨に対向する内外方向に凹、掌背方向に凸の鞍状の関節がある。内側(小指側)面の一部で第2中手骨にも向かう。内側面のそれより後は小菱形骨がはまる深い凹面となる。
| Tuberculum ossis trapezii(大菱形骨結節)Tubercle of trapezium だいりょうけいこつけっせつ [TA: A02.4.08.009] Feneis: 040 10 |
前面内側に大菱形骨結節が突出し、屈筋支帯の表層部が着く。その内側に沿うて橈側手根屈筋腱が通る溝がある。上端は舟状骨に対する前後方向にややくぼんだ面である。
| Os trapezoideum(小菱形骨)Trapezoid しょうりょうけいこつ [TA: A02.4.08.010] Feneis: 040 11 |
小菱形骨は舟状骨、大菱形骨、有頭骨、第2中手骨の間にはさまり、周囲にこれらの骨に対する関節面を持ち、掌背方向を向く小さな角柱状である。
| Os capitatum(有頭骨)Capitate ゆうとうこつ [TA: A02.4.08.011] Feneis: 040 12 |
有頭骨の最大の手根骨で、上端は舟状骨と月状骨に対する半球状の関節面を有する頭部([JNA]Caput ossis capitati有頭骨頭)をなし、この部が全手根骨の中央に位置する。下端は大きく、稜線で内外2部に分かれる三角形の関節面によって第2、3中手骨に対し、その内側縁は第4中手骨にも接する。
| Os hamatum(有鈎骨)Hamate ゆうこうこつ [TA: A02.4.08.012] Feneis: 040 13 |
有鈎骨は第4、5中手骨に対する不正な鞍状の関節面を底として上方に尖る三角形である。掌側面の内側端から掌側に有孔骨鈎が突出する。内上面は三個角骨にする鞍状の関節面で占められる。
| Hamulus ossis hamati(有鈎骨鈎)Hook of hamate ゆうこうこつこう [TA: A02.4.08.013] Feneis: 040 14 |
有鈎骨掌側面の内側端から掌側に有孔骨鈎が突出する。
| Sulcus carpi(手根溝)Carpal groove しゅこんこう [TA: A02.4.08.014] Feneis: 040 15 |
手根は全体として背側は凸弯し、掌側は内側縁と外側縁がとくに高くなるので、中央が溝状にくぼむ。これは手根骨が近位裂および遠位裂においてそれぞれアーチ上に並んでいるためである。内側の隆起([JNA]Eminentia carpi ulnaris尺側手根隆起)は豆状骨と有鈎骨鈎、外側の隆起([JNA]Eminentia carpi radialis橈側手根隆起)は舟状骨結節と大菱形骨結節が堤防状に掌側に隆起している。そのため手根の掌側では中央に溝状の深いくぼみである手根溝を生じている。生体では、内側縁と外側縁の隆起の間を強い靱帯(屈筋支帯)が橋渡しして、手根溝は手根管というトンネルになり、指に行く腱の通路となっている。

最終更新日:2002年09月13日