| Os ischii; Ischium(坐骨)Ischium ざこつ [TA: A02.5.01.201] Feneis: 044 01 |
寛骨の後下方部にあり、閉鎖溝の後方と下方部を囲む。寛骨臼の後下部とこの下方の肥厚した三角柱状部が坐骨体で、坐骨体から前内側上方へ伸びる細い扁平柱状部が坐骨枝である。坐骨体の前縁は稜線状で、閉鎖孔の上縁後部および後縁を形成する。寛骨臼切痕の下方、恥骨との癒合部の近くの前縁でしばしばみられる棘上の突起が後閉鎖結節である。後面は後上方やや背側に面し、上方で広く、腸骨臀筋面下部につらなる。腸骨との癒合部は寛骨臼の後部にあたり、やや隆起している。後面下部から坐骨体下端にある隆起しいた比較的大きな粗面部分が坐骨結節である。坐骨結節は上方で幅が広く下方で狭い。後上方から前下方へ比較的水平に走る隆線により、上下の2部分に分けられる。三角形の下部は中央を縦に走る隆線で内外の2部分に分けられる。坐骨のとき身体を支持するのは坐骨結節下部の内側部である。寛骨臼後部と坐骨結節の間に、後上内側から前下外側へ走る浅い溝がある。後面の内側縁が後縁へつづき、後縁の上部は腸骨の後縁とともに大坐骨切痕を形成する。大坐骨切痕の下方で、内後方へ突出する扁平三角錐部が坐骨棘であり、坐骨棘と坐骨結節の間にある丸みをおびた浅い陥凹部が小坐骨切痕である。坐骨結節の外側縁と坐骨体前縁との間にある大腿面および坐骨体前縁と坐骨体後縁の間にある骨盤面は平滑である。坐骨枝は前内側上方へ伸び恥骨下枝と癒合する。癒合部はやや隆起し粗面を呈していることが多い。前面はやや粗で後面は平滑である。上縁は鋭利縁をなし閉鎖溝の下縁を形成する。下縁は粗で恥骨下枝内縁とともに恥骨弓・恥骨下角の形成に関与する。
ギリシャ語のIschion(股関節)に由来し、臀部全体や坐るときにあたる骨を意味していた。
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| Corpus ossis ischii(坐骨体)Body ischium ざこつたい [TA: A02.5.01.202] Feneis: 044 02 |
坐骨のうちで主として寛骨臼の後下半部と閉鎖孔の後壁を作る部分が坐骨体で、側面から見ると、幅が広く厚みの薄い三角柱状をしている。削いだように鋭い前縁は上部では閉鎖孔の上縁の後半、下部ではその後縁をつくる。
| Ramus ossis ischii(坐骨枝)Ramus of ischium ざこつし [TA: A02.5.01.203] Feneis: 044 03 |
坐骨結節のところから前方に伸びて恥骨下枝に合する部で、閉鎖孔の下縁の後半をつくる。坐骨結節につづく下縁がやや厚く、閉鎖孔に向かう上縁が鋭い三角柱状をなす。
| Tuber ischiadicum(坐骨結節)Ischial tuberosity ざこつけっせつ [TA: A02.5.01.204] Feneis: 044 04 |
小坐骨切痕より下方の坐骨体は、その後面に大きな楕円形の坐骨結節を作っている。坐骨結節の表面は大腿後面の筋群に起始を与えるために非常に粗になっている。また坐骨結節は腰掛けるときに椅子の面に接して、体重を支える場所である。
| Spina ischiadica(坐骨棘)Ischial spine ざこつきょく [TA: A02.5.01.205] Feneis: 044 05 |
坐骨体の後縁の上部に、後内方に突出する三角形の坐骨棘がある。
| Incisura ischiadica minor(小坐骨切痕)Lesser sciatic notch しょうざこつせっこん [TA: A02.5.01.206] Feneis: 044 07 |
坐骨棘より下方の後縁は急速に厚くなり鈍円である。坐骨棘に見られる滑らかな浅い陥凹を小坐骨切痕という。

最終更新日:2002年09月13日