| Talus(距骨)Talus きょこつ [TA: A02.5.10.001] Feneis: 050 03 |
距骨は脛側近位足根骨に属し足根骨のうちでもっとも上位にある。下腿の骨と他の足根骨との連結する。長軸は後外側上方から前内側上方へ向かう。遠位端の丸い頭と近位端の大きな立方形の体、中間の細く短い頚とに分ける。
距骨体の上面は脛骨下端に対する関節面をなし、前後に凸面、左右に軽い凹面をなす。内側縁は直線的で外側縁は後方で内側方へ向かうので、関節面は前方で広く後方ほど狭い。内側面前方上方部にあり脛骨内果関節面に対する関節面が内果面である。広い前方部が前下方へ向かいコンマ状を呈する。内果面以外の部分はは粗面をなし多数の血管孔がある。
外側面にあり腓骨外果関節面に対する関節面が外果面である。外果面は逆三角形状で上下に凹面、前後に軽い凸面をなす。外側面の下方への先端部分が距骨外側突起である。上面と内果面および外果面は互いに連絡し全体が隆起して、脛骨の下関節面と内果関節面および腓骨の外果関節面に対する鞍状の関節頭をなす。この関節頭全体が距骨滑車である。
後面は狭く、後方に向かう突起が距骨後突起である。距骨後突起は外上方から内下方へ走る長母趾屈筋腱溝により、外側部の大きな外側結節と内側部の小さく踵骨の載距突起の後方に位置する内節結節とに分けられる。外側結節が距骨体から独立し、または軟骨で距骨体と連絡していることがある。この独立した小骨が三角骨である。足底面の後方で踵骨の後距骨関節面に対する長楕円形の凹面をなす関節面が後距骨関節面である。
長軸は後内方から前外方へ向かい、矢状面とは約45度をなす。距骨頭は楕円球状で後上外側から前下内側へ突出している。前方の凸面を呈する楕円球面が、舟状骨の後面に対する舟状骨関節面である。
距骨頭の足底面には3個の関節面がある。舟状骨関節とは細い隆起線で境され、最後方にある最大の関節面が中踵骨関節面である。関節面は凹面の楕円形で載距突起と関節する。この前外側にあり舟状骨関節面に連絡する比較的平坦で小さな楕円形の関節面が踵骨の前内側上面に対する前踵骨関節面である。前2者の内側にあり舟状骨関節面に連絡する小さな凹面部が、踵舟靱帯に対する距舟靱帯関節面(J.N.A.)である。距骨頚は頭と体の間の狭窄部で、上下に圧平された形をしている。外側上方から内側上方へ傾き粗面をなす。足底面で内側後方から外側前方へ走る深い溝が距骨溝で、踵骨の踵骨溝とともに足根洞を形成する。ラテン語のTalus(踵の骨・くるぶし)に由来する。
|
|



| Caput tali(距骨頭)Head of talus きょこつとう [TA: A02.5.10.002] Feneis: 050 04 |
距骨頭は前方に横楕円球状も突出した部で、舟状骨関節面に被われ、舟状骨の後面に対する。この面の後内側の苔状の部は、細い隆起線で主要部と境される。ここは舟状骨とは接せず、底側距舟靱帯に接する。
| Facies articularis navicularis(距骨の舟状骨関節面)Navicular articular surface of talus きょこつのしゅうじょうこつかんせつめん [TA: A02.5.10.003] Feneis: 050 16 |
距骨頭の表面を舟状骨関節面といい、舟状骨に対する関節面という。
| Facies articularis ligamenti calcaneonavicularis plantaris(底側踵骨舟状骨関節面)Facet for plantar calcaneonavicular ligament ていそくしょうしゅうじんたいかんせつめん [TA: A02.5.10.004] |
舟状骨関節面の後内側の帯状の部は、細い隆起線で主要部と境される。ここは舟状骨とは接せず、底側踵舟靱帯に接する。
| Facies articularis partis calcaneonavicularis ligamenti bifurcati(二分靱帯の踵舟部関節面)Facet for calcaneonavicular part of bifurcate ligament にぶんじんたいのしょうしゅうぶかんせつめん [TA: A02.5.10.005] |
二分靱帯の内側部(踵舟靱帯)に向く関節面。
| Facies articularis calcanea anterior(前踵骨関節面)Anterior facet on talus for calcaneus ぜんしょうこつかんせつめん [TA: A02.5.10.006] Feneis: 050 15 |
距骨体の下面は踵骨に対向する。距骨頭の下面に舟状骨関節面につづく形で小さい前踵骨関節面がある。
| Collum tali(距骨頚)Neck of talus きょこつけい [TA: A02.5.10.007] Feneis: 050 05 |
距骨頚は距骨体と距骨頭を結ぶやや細い部で、ことに上面から圧されて狭くなっている。
| Facies articularis calcanea media(中踵骨関節面)Middle facet on talus for calcaneus ちゅうしょうこつかんせつめん [TA: A02.5.10.008] Feneis: 050 14 |
前踵骨関節面の後内側に接して距骨頚の下面にはやや大きい中距骨関節面がる。
| Sulcus tali(距骨溝)Sulcus tali きょこつこう [TA: A02.5.10.009] Feneis: 050 13 |
前踵骨関節面と中踵骨関節面の後を斜に後内側から侵入して外前方に向かって広くなる距骨溝がある。
| Corpus tali(距骨体)Body of talus きょこつたい [TA: A02.5.10.010] Feneis: 050 06 |
距骨体は距骨の後方約2/3をしめる。後方に向かって、距骨後突起、外側に向かってほぼ三角形の距骨外側突起を出す。
| Trochlea tali(距骨滑車)Trochlea of talus きょこつかっしゃ [TA: A02.5.10.011] Feneis: 050 07 |
距骨は下腿の骨と連結する唯一の足根骨で、その上面には脛骨および腓骨の下端部をのせるための大きな距骨滑車がある。
| Facies superior(距骨の上面)Superior facet of talus きょこつのじょうめん [TA: A02.5.10.012] Feneis: 050 08 |
距骨滑車の上面は前後径に強く凸、横径に弱くくぼみ、前方から後方に至るに従い幅が狭い。
| Facies malleolaris lateralis(距骨の外果面、距骨の外踝面)Lateral malleolar facet of talus きょこつのがいかめん [TA: A02.5.10.013] Feneis: 050 10 |
外果面は内果面よりも広い。これは腓骨の外果が脛骨の外果が脛骨の内果よりも1cmほど低い位置にあることと関係がある。
| Processus lateralis tali(距骨外側突起)Lateral process of talus きょこつがいそくとっき [TA: A02.5.10.014] Feneis: 050 11 |
距骨の外側に向かってほぼ三角形の距骨外側突起を出す。
| Facies malleolaris medialis(距骨の内果面、距骨の内踝面)Medial malleolar facet of talus きょこつのないかめん [TA: A02.5.10.015] Feneis: 050 09 |
距骨の内果面は矢状方向に立つ関節面で狭い。
| Processus posterior tali(距骨後突起)Posterior process of talus きょこつこうとっき [TA: A02.5.10.016] Feneis: 050 17 |
距骨滑車後縁の直下にある幅広い突起。内側結節と外側結節からなり、その間に長母指屈筋腱溝がある。
| Sulcus tendinis musculi flexoris hallucis longi(足の長母指屈筋腱溝、長母趾屈筋腱溝)Groove/s for tendon of flexor hallucis longus あしのちょうぼしくっきんけんこう、ちょうぼしくっきんけんこう [TA: A02.5.10.017] Feneis: 050 18 |
距骨後突起の尖端は上下に走る長母趾屈筋腱溝によって、内側の内側結節と外側の外側結節とに分けられる。
| Tuberculum laterale(距骨の外側結節)Lateral tubercle of talus きょこつのがいそくけっせつ [TA: A02.5.10.018] Feneis: 050 20 |
長母趾屈筋腱溝の外側にある骨隆起。
| Tuberculum mediale(距骨の内側結節)Medial tubercle of talus きょこつのないそくけせつ [TA: A02.5.10.019] Feneis: 050 19 |
長母趾屈筋腱溝の内側ある骨隆起。
| Facies articularis calcanea posterior(後踵骨関節面)Posterior calcaneal articular facet こうしょうこつかんせつめん [TA: A02.5.10.020] Feneis: 050 12 |
前踵骨関節面と中踵骨関節面の後を斜めに後内側から進入して外前方に向かって広くなる距骨溝があり、そのさらに後に楕円形の深くくぼんだ後踵骨関節面がある。
| (Os trigonum)((三角骨))(Os trigonum) さんかくこつ [TA: A02.5.10.021] Feneis: 050 21 |
ときに距骨後突起が独立骨としてみられる。

最終更新日:2002年09月13日