Calcaneus(踵骨)Calcaneus しょうこつ [TA: A02.5.11.001] Feneis: 050 22

 踵骨は腓側近位足根に属し足根骨のうち最大の骨で、距骨の下に位置する。形は前後に長い不正四角柱で、長軸は上前方やや外側方へ向いている。後方部は下腿骨の後縁を越えて後方へ突出している。

 大きく膨隆した後方部が踵骨隆起で、四角柱の前方1/3と中央1/3の境界部で前内側方へ突出した部分が載距突起である。上面後方1/3は前後に凹、内外に凸の粗面をなす。中央1/3で前上方に向かう前後に凸面の楕円形の関節面が距骨の後踵骨関節面に対する後距骨関節面である。

 前方は1/3は後方2/3より約1/2低位で粗面をなし、前方ほど幅が狭くなる。前方の上内側の小さな関節面が前踵骨関節面に対する前距骨関節面である。前面は6面のうち最小で、上下に凹左右に凸の関節面をなし、立方骨と関節する立方骨関節面をなし、立方骨と関節する立方骨関節面である。

 後面は卵円形を呈し、長軸は外上方から内下方へ向かい下方ほど幅が広い。上方1/4平滑であるが中央2/4は膨隆し粗面をなす。下方1/4は前下方へ傾斜し、下端は膨隆している。下面最後方の大きな隆起が踵骨隆起である。浅い陥凹部により内側の幅が広く短い踵骨隆起内側隆起と、外側の幅が狭く前方へ長い踵骨隆起外側突起とに分けられる。下面前方には前後に走る小結節がある。外側面で前方1/3と中央1/3の境界部で前下方へ斜めに走る小隆起が腓骨筋滑車である。

 腓骨筋滑車の後下面に沿い後上方から前下方へ走る斜溝が、長腓骨筋腱が通る長腓骨筋腱溝であり、滑車の前上面に沿う浅い溝を短腓骨筋腱が通る。内側面は上下に凹の平滑面であるが、前方1/3と中央1/3の境界部に前上方から後下方方向斜めに圧平された形の載距突起がある。載距突起基部の前面で内側後上方から外側前下方へ走る溝が距骨溝である。距骨の距骨溝ととに足根洞を形成する。

 足根洞は前外側方が広い漏斗状を呈する。載距突起の上面は上下に長い楕円形の関節面となす。距骨の中踵骨関節面に対する中距骨関節面である。載距突起の後面で後上方から前下方へ走る浅い溝が長母趾屈筋腱溝で、距骨の同名溝のつづきをなす。ラテン語のCalx(calcis)(石灰・踵)に由来する。

骨(骨格系)
一般用語
頭蓋
頭蓋骨
脊柱
胸郭骨
上肢骨
自由上肢骨
手の骨
下肢骨
自由下肢骨(自由下肢部)
足の骨(足骨) 
足の骨(足骨) (足根骨)
距骨
距骨頭、舟状骨関節面、底側踵舟靱帯関節面、二分靱帯の踵舟部関節面、前踵骨関節面、距骨頚、中踵骨関節面、距骨溝、距骨体、距骨滑車、上面、外果面、距骨外側突起、内果面、距骨後突起、足の長母指屈筋腱溝(長母趾屈筋腱溝)、外側結節、内側結節、後踵骨関節面、(三角骨)
踵骨
踵骨隆起踵骨隆起内側突起踵骨隆起外側突起踵骨結節載距突起足の長母指屈筋腱溝(長母趾屈筋腱溝)踵骨溝足根洞前距骨関節面中距骨関節面後距骨関節面長腓骨筋腱溝腓骨筋滑車立方骨関節面
足の舟状骨
舟状骨粗面
楔状骨*
内側楔状骨、中間楔状骨、外側楔状骨
立方骨
長腓骨筋腱溝、立方骨粗面、踵骨突起
中足骨(第一〜第五中足骨)
中足骨底(底)、中足骨体(体)、中足骨頭(頭)、第一中足骨粗面、第五中足骨粗面
足の指骨(趾骨)
基節骨、中節骨、末節骨、末節骨粗面、趾節骨の底(底)、趾節骨の体(体)、足の指節骨(趾節骨の頭、頭)、足の指節骨の滑車(趾節骨の滑車)
種子骨

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Tuber calcanei(踵骨隆起)Calcaneal tuberosity しょうこつりゅうき [TA: A02.5.11.002] Feneis: 050 23

 踵骨の後半部は大きな骨塊となって後方に飛び出している。この部分は踵骨隆起と呼ばれ、いわゆるかかとの主要部を成している。その後面には表面にギザギザした稜線が横に走っているが、ここはアキレス腱がつく場所である。

 

Processus medialis tuberis calcanei(踵骨隆起内側突起)Medial process of calcaneal tuberosity しょうこつりゅうきないそくとっき [TA: A02.5.11.003] Feneis: 050 24

 踵骨隆起は高く大きく前後に長い長方形をなす部で関節面を有せず、その後下端は著しく厚く突出して、下面の内外で高まって踵骨隆起外側突起および踵骨隆起内側突起をつくる。

 

Processus lateralis tuberis calcanei(踵骨隆起外側突起)Lateral process of calcaneal tuberosity しょうこつりゅうきがいそくとっき [TA: A02.5.11.004] Feneis: 050 25

 踵骨突起の下外側にある弱い突出部。

 

Tuberculum calcanei(踵骨結節)Calcaneal tubercle しょうこつけつせつ [TA: A02.5.11.005] Feneis: 050 26

 踵骨下面で、前端の立方骨関節面の下縁に沿う溝の後方付近は隆起して踵骨結節をつくる。底側踵立方靱帯の起始をなす。踵骨下面から足底方形筋、その後方の踵骨隆起下面から母趾外転筋、短趾屈筋が起こる。長腓骨筋腱中に種子骨を含むことがある。

 

Sustentaculum tali(載距突起)Sustentaculum tali さいきょとっき [TA: A02.5.11.006] Feneis: 050 27

 中距骨関節面と前距骨関節面はともに距骨の前半部をのせ、載距突起という台状突起の上面をなしている。踵骨の前端には立方骨に対する関節面がある。

 

Sulcus tendinis musculi flexoris hallucis longi(足の長母指屈筋腱溝、長母趾屈筋腱溝)Groove for tendon of flexor hallucis longus あしのちょうぼしくっきんけんこう [TA: A02.5.11.007] Feneis: 050 28

 踵骨体の内側面には載距突起の下を後上方から前下方に向かう長母趾屈筋腱溝があって、距骨溝突起の同名溝につづく。

 

Sulcus calcanei(踵骨溝)Calcaneal sulcus しょうこつこう [TA: A02.5.11.008] Feneis: 050 29

 中距骨関節面と前距骨関節面の後内方から前外方に向かう踵骨溝となり、その外側半分は踵骨の前縁にまで達する広い陥凹した粗面となる。

 

Sinus tarsi(足根洞)Tarsal sinus そくこんどう [TA: A02.5.11.009] Feneis: 050 30

 踵骨溝は距骨の距骨溝と向き合って足根洞をつくるが、この洞は前外方が広く、後内方に向かって狭くなる漏斗状の空間となる。

 

Facies articularis talaris anterior(前距骨関節面)Anterior talar articular surface of calcaneum ぜんきょこつかんせつめん [TA: A02.5.11.010] Feneis: 052 01

 距骨の下面にある前踵骨関節面に対する前距骨関節面がある。この名前のように距骨を載せている。

 

Facies articularis talaris media(中距骨関節面)Middle talar articular surface of calcaneum ちゅうきょこつかんせつめん [TA: A02.5.11.011] Feneis: 052 02

 距骨の下面にある中踵骨関節面に対する中距骨関節面をがある。

 

Facies articularis talaris posterior(後距骨関節面)Posterior talar articular surface of calcaneum こうきょこつかんせつめん [TA: A02.5.11.012] Feneis: 052 03

 距骨溝の後縁は強く前方に傾き、前後方向に凸の後距骨関節面によって境される。踵骨の上面には前・中・後距骨関節面があって距骨をのせている。

 

Sulcus tendinis musculi fibularis longi; Sulcus tendinis musculi peronei longi(長腓骨筋腱溝)Groove for tendon of fibularis longus ちょうひこつきんけんこう [TA: A02.5.11.013] Feneis: 052 04

踵骨外側面の中央やや前よりの部は踵腓靱帯の付く隆起があり、そのすぐ前には後上方より前下方に向かって斜めに走る浅い長腓骨筋腱溝がある。

 

Trochlea fibularis; Trochlea peronealis(腓骨筋滑車)Fibular trochlea ひこつきんかっしゃ [TA: A02.5.11.014] Feneis: 052 05

 長腓骨筋腱溝の前にある前上方から後下方に長い弱い高まりを腓骨筋滑車といい、それより上方に短腓骨筋腱溝が乗る浅い溝がある。

 

Facies articularis cuboidea(立方骨関節面)Articular surface for cuboid on calcaneum りっぽうこつかんせつめん [TA: A02.5.11.015] Feneis: 052 06

 距骨体の前面は上下に凹、左右に凸の立方骨関節面をつくる。

最終更新日:2002年09月13日

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