| 1. |
ARDS:本疾患では早期投与は効果がなく、ステロイドの投与開始時期としては後期、線維増殖期(発症から7日以降)の方が優れている(Arch Surg 1985;20:530, Chest 1990;97:138)。投与方法はMeduriら(JAMA 1998;280:159)の提唱した投与方法が推奨される。毎週気管支鏡検査を行い、感染の早期発見に務めることが重要である。
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喘息重積発作:重積発作に対するステロイドは有効、無効相反する報告がある(Am J Med 1983;74:845, J Pediatr 1980;96:596.)。ICU適応となる重積発作に対しては40〜60mgのメチルプレドニゾロンを6時間ごとに投与したほうがよい。 |
| 3. |
COPD:COPDの急性増悪症例に対するステロイド投与を支持する文献はほとんどみられないが、Albertらは(Ann Intern Med 1980;.92:753)0.5mg/kgのメチルプレドニゾロンを6時間ごと、3日間投与した群と対照群を比較し、ステロイド群で有意に一秒率が改善したと報告している。この報告は統計学的処理に疑問の余地があり、COPDの急性増悪例に対するステロイド投与の是非は述べられない。
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カリニ肺炎:HIV患者に比べ、臓器移植患者や化学療法中、ステロイドや免疫抑制剤投与を受けている患者の死亡率が高い (Am J Med 1987;82:73)。このような患者へのステロイド投与は感染をさらに助長する可能性はあるが、NIHの報告(NEJM 1990;323:1500)したプレドニゾンの経口投与(第1〜5日;40mg 2回、第6〜10日;40mg 1回、第11〜21日;20mg 1回)が推奨されている。
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急性好酸球性肺炎:発症から24時間以内に人工呼吸が必要になる急激な経過をたどることが多く、ステロイドが有効である (NEJM 1989;321:569)。メチルプレドニゾロン60〜125mgを6時間ごとに静脈内投与し、症状が安定したところでプレドニゾンを1日40〜60mg経口投与する方法が推奨される。
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肺胞出血症候群: SLE に伴う肺胞出血は死亡率が25〜50%と高く、Zamoraらの報告(Medicine 1997;76:192)から、メチルプレドニゾロン1,000mg/dayのパルス療法が推奨されている。Wegener肉芽腫症の治療としてはプレドニゾン1mg/kg/dayとシクロフォスファミド2mg/kg/dayを4週間投与し、1〜2ヶ月かけてプレドニゾンを60mg 隔日まで漸減する方法が一般的な治療である。しかし肺胞出血を伴うものは劇症の経過をとるものが多く、劇症型では一般的投与量の倍のプレドニゾン、シクロフォスファミドを投与し、メチルプレドニゾン1000mg/dayのパルス療法も必要である。多発性微小血管炎は毛細血管や細動・静脈が侵される疾患で、治療はWegener肉芽腫症の劇症型と同様の方法が推奨される。骨髄移植後の肺胞出血は致死率も高く、Metcalfらの報告したメチルプレドニゾロン125〜250mgを6時間ごとに5日間投与し、2〜4週間で漸減する方法が推奨される(Am J Med 1994;96:327)。
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放射線肺臓炎:放射線治療終了後2〜3ヶ月で発症することが多く、合併率は7〜8%程度である(Ann Intern Med 1977;86:81)。予防的投与は効果がないので、中等から重症例への最低60mgのステロイド投与が有効である。
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粟粒結核:粟粒結核にステロイドが有効であるという明らかな報告はないが、呼吸不全を来している症例には結核の治療と合わせてステロイドを投与する方が良い。
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薬物性肺障害:ブレオマイシン、マイトマイシン、アミオダロンなどによる間質性肺炎にステロイドが有効であるとの根拠はないが、呼吸不全を来している症例にはプレドニゾン60〜100mg/dayを投与するほうがよいだろう。コカインにより好酸球性肺炎様の組織変化が認められるので、コカインによる呼吸不全にステロイドが有効であるかもしれない。
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