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Patient Controlled Analgesia(PCA:患者自己管理鎮痛法)は、患者自らが疼痛の状況にあわせて鎮痛剤の投与を行う方法である。薬剤の投与は、静注、皮下注、硬膜外投与のいずれも可能で、通常は持続投与に加えて、患者がPCAボタンを押すことにより、設定された量の薬剤が余分に投与できる。この機器の使用により、各患者に合わせた鎮痛剤の投与が可能となった。
PCAポンプの利点は、
| 1) |
疼痛時に医療従事者を呼ぶ必要がないため、疼痛を感じる時間を短縮できる。 |
| 2) |
離床などプログラムにあわせて効果的に使用できる。 |
| 3) |
投与時に筋注を施行するなど、新たに疼痛を伴うような処置が必要ない。 |
| 4) |
持続注入のみの場合と比較して薬剤が少量で済む。 |
| 5) |
肺合併症や血栓症の発症が少ない。 |
| 6) |
在院日数を短縮できる可能性がある。 |
などが挙げられる。
一方、欠点としては、
| 1) |
特別な機械が必要。 |
| 2) |
医療関係者が機械の取り扱いに習熟していなくてはならないため、導入に時間と労力がかかる。 |
| 3) |
事前に患者への説明が必要。 |
| 4) |
副作用の発生に速やかに対処するための管理体制を整えることが必要。 |
| 5) |
トラブルに対処できるスーパーバイザーが必要(通常は麻酔科医師)。 |
が挙げられる。
慶應義塾大学病院では、1996年より癌性疼痛に対してPCAの使用を開始し、機械の使用法の教育や管理体制を整えた上で、1999年から術後痛に対して使用を拡大した。2001年4月現在で34台のポンプが稼働しており、麻酔科医師が関与する機会も増えている。このマニュアルは、当直時などPCAポンプについての問い合わせがあった場合の参考資料として作成した。
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