慶應義塾大学脳神経外科は、当大学が大教室制を採っていることから、外科学教室の一診療科として、発展して参りました。
1944年、後に初代教授となられた工藤達之教授(1962.10‐1977.3)が、京都大学荒木千里教授に脳神経外科学の指導を受けられことに始まり、頭部外傷、脳腫瘍、三叉神経痛などの手術が増えていきました。Willis動脈輪閉塞症の研究などで、高い評価を受けました。
1977−1984年の7年間、教授不在の時代がございましたが、1984年にその時代を支えた戸谷重雄先生が、2代目の教授(1984.4-1996.3)に就任され、中興の祖として、脳腫瘍の症例数は全国のトップレベルとなった現在の慶應大学脳神経外科の礎を築かれました。慶應の看板であります、頭蓋底外科の礎が築かれたのもこの頃でした。
脳血管障害の臨床・研究、神経再生の研究も、生理学教室との連携においてこの時代にスタートしました。1996年には、河瀬斌教授(1996.4-2010.3)が就任し、慶應の頭蓋底外科の地位は、世界的にも確立されるものとなりました。他学との交流も活発となり、幾多の国内学会、国際学会も主宰されました。
平成22年4月、吉田一成が4代目教授に就任、「技術の伝承と革新」、「不得意分野の克服」をモットーに、慶應義塾大学・関連病院が一体となって、脳腫瘍、脳血管障害、頭部外傷、機能的疾患、先天性疾患などを対象に、トップレベルの脳神経外科医療の提供を目指して、同門一同、日々研鑚を積んでおります。
慶應義塾大学医学部脳神経外科 教授
吉田 一成












