周産期医療の話題を中心に関連診療科と月一回カンファレンスを行っております。医師、看護師、助産師をはじめ興味のある方はどなたでも是非御参加ください。
| 2011.12 7号棟4階における災害時の対応を考える 〜東日本大震災を振り返って〜 |
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| 日時: | 2011年12月19日(月)17:30〜18:30 | |
| 場所: | 北棟1階ラウンジ | |
| 担当: | 7号棟4階 助産師(平井、中野、櫛部) | |
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2011年3月11日(金)に東日本大震災が発生した。 今年度に入り、震災当時の行動を振り返り、今後に同様の災害が発生した際、迅速かつ適切に医療スタッフそれぞれが行動できることを目的に取り組んできた。マニュアルの改正や医療スタッフそれぞれの役割の確認等を行い、毎月、震災シミュレーションを繰り返し実施したことを発表し、産科医師や小児科医師、7号棟5階看護スタッフと共に災害時のよりよい対応方法について検討する機会とする。 内容
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| 2011.10 新生児仮死の対応(脳保護療法) |
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| 講師: | 三輪先生(小児科) | |
| 場所: | 臨床研究棟1階ラウンジ | |
| 日時: | 2011年10月31日(月)17:30〜18:30 | |
| 今回の周産期カンファレンスは小児科の三輪先生に「新生児仮死の対応」というタイトルで、主に脳保護療法について御講演いただきました。 まず、新生児仮死の定義や病態、治療について御説明いただきました。内容としては、新生児仮死による脳障害には、受傷後6〜12時間以内に生じ、低酸素・グルコース供給不足による脳細胞の壊死(ネクローシス)が原因となる一次性脳障害と、それ以降に生じるフリーラジカルや活性酸素による脳細胞の破壊(アポトーシス)が原因となる二次性脳障害に分類され、最近では、この二次性脳障害に対して神経学的予後改善を目的とした脳保護療法、特に脳低体温療法が施行されるようになってきたとのことでした。 また、一般的に出生直後の児の状態を評価する方法としてはアプガースコアを用いるが、アプガースコアは成熟児の神経学的予後の予測には不向きであり、低体温療法の適応を決定するにはより細かいSarnat分類を用いること、出生直後の成熟児でSarnat分類2度以上が脳低体温療法の適応となること、脳低体温療法のNNT(Number needed to treat)は9であり、9人に低体温療法を施行し1人の神経学的予後が改善する程度の治療効果であること等も御説明いただきました。 最後に、残念ながら当院にはまだ脳低体温療法の設備が導入される予定は無いものの、過去6年を振り返ると当院において同療法が適応となる新生児仮死症例は出生していないとのことでした。 今回の講演により新生児脳障害の病態および治療について理解を深めることができました。今後の診療に役立てていきたいと思います。(記:松本) |
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| 2011.9 妊婦および新生児の皮膚病変 |
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| 講師: | 山上先生(皮膚科) | |
| 場所: | 臨床研究棟1階ラウンジ | |
| 日時: | 2011年9月26日(月)17:00〜18:00 | |
| 今回の周産期カンファレンスは皮膚科の山上先生に「妊婦および新生児の皮膚病変」というタイトルで御講演いただきました。 まず、妊婦における皮膚病変は色素沈着や俗に言う妊娠線である妊娠線状萎縮などの妊娠に伴う生理的変化以外に、妊娠性疱疹や疱疹状膿痂疹などの妊婦に特異的に発症する皮膚病変や、SLEや多発性神経繊維腫症、悪性黒色腫などの妊娠によって悪化する非特異的な皮膚病変が存在することが理解できました。特に発症頻度は稀ですが、妊娠性疱疹は基底膜部に対する自己抗体が原因である類天疱瘡の一種であり、妊婦においてステロイド外用剤で改善しない痒疹の場合、この疾患も念頭に入れておくべきであるとのことでした。また、新生児における皮膚病変として、紅斑や膿疱、水疱、紅皮症、色素斑などの各症状について御説明いただき、先天性表皮水疱症は、原因部位により単純型、接合部型、栄養障害型に分類され、各々の病態により予後が大きく異なることを御説明いただきました。最後に、新生児皮膚疾患は症状も原因も多岐にわたり、それらの組み合わせを吟味した上で治療法を決定していくことが重要であるとお話しいただきました。 今回の講演により日常診療で対応に苦慮することの多い皮膚病変への理解を深めることができました。今後の診療に役立てていきたいと思います。(記:松本) |
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| 2011.7 新生児早期死亡をきたした肝血管腫の一例を振り返って |
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| 講師: | 松本先生(産科)、松崎先生(小児科) | |
| 場所: | 臨床研究棟1階ラウンジ | |
| 日時: | 2011年7月25日(月曜日)17時30分〜18時30分 | |
| 今回の周産期カンファレンスは、胎児診断を行ない、出生前から産科・小児科・小児外科で十分な症例検討を行っていたにもかかわらず、出生後、早期新生児死亡に至った胎児肝腫瘍症例について、あらためてその周産期管理についての振り返りを行ないました。 本症例では、肝芽種の胎内診断の下、腫瘍のサイズや心不全兆候の有無について慎重に経過観察を行い、胎内環境が良好であったことから、妊娠36週時に自然経腟分娩となりました。しかしながら、病理解剖の結果として肝血管腫であったことや出生時に児にDICを認めたことなどから、胎内診断は困難であるものの、肝血管腫の可能性および肝血管腫の胎児合併症、特に4cm以上のいわゆる巨大肝血管腫は、胎内でDICや心不全を発症しやすく、新生児死亡率は70〜90%にもおよぶことなどを考慮した出生前管理が重要であると考えられました。また、出生後の病態についても小児科の松崎先生からご説明いただき、本症例ではDICに対して内科的治療を優先しましたが、DICを呈しながらも早期に手術療法を施行し救命し得た過去の報告例も散見されており、手術時期についても今後の検討課題であると考えられました。 胎児肝腫瘍は比較的稀な疾患ですが、今回のカンファレンスにより、同疾患に対する知見を深めることができ、今後の診療に役立つものとなりました。(記:小田) |
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| 2011.6 口唇口蓋裂の治療について |
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| 講師: | 形成外科 宮本先生 | |
| 場所: | 臨床研究棟1階ラウンジ | |
| 日時: | 2011年6月27日(月曜日)17時30分〜18時30分 | |
| わが国において口唇口蓋裂は400〜600名に1名の割合で出生すると考えられ、その原因として母体の妊娠期間中の喫煙、飲酒、抗てんかん薬の服用や遺伝子異常などが挙げられます。当院産科では口唇口蓋裂を出生前診断された児の周産期管理を行なうことも多く、産科・小児科・形成外科との連携が重要と考えられます。そこで今回は、形成外科の宮本先生に口唇口蓋裂の治療に関してお話ししていただきました。 まず、口唇口蓋裂の種類について御説明いただきました。次に口唇口蓋裂治療の流れに関して示していただき、初回手術は出生後約2〜3か月の時点で施行していること、初回手術までに行なうテーピングや鼻腔の矯正がその後の手術にとって非常に重要な役割を持つこと、手術は成長にあわせて数回必要になり、成人期には美容的な面からも手術を行なうことがあることなどが理解できました。また、出生前診断例では、出産前にご両親に形成外科受診をしていただくことで、病状および出生後の治療の必要性をあらかじめ説明でき、病気への理解や病状の受け入れがスムーズになる、また医療者側にとっても、あらかじめ手術の日程を組んでおける、など利点が大きいとのことでした。 今回の宮本先生の講演により、口唇口蓋裂の治療の流れや、大きな正中の口唇口蓋裂症例も機能的および形態的に治癒可能であるという治療法の進歩について理解を深めることができ、今後の病状説明などにおいて大いに役立つものとなりました。(記:松本) |
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| 2011.5 当院における超低出生体重児の長期予後について |
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| 講師: | 小児科 有光先生 | |
| 場所: | 孝養舎2階マルチメディアルーム | |
| 日時: | 2011年5月23日(月曜日)17時30分〜18時30分 | |
| 慶應義塾大学病院産科では、年間約15〜20名の超低出生体重児(出生体重1000g未満)が出生しています。これらの児の長期予後については、周産期医療に関わる医師にとって大変興味深いものです。そこで今回は、小児科の有光先生に2006年〜2007年に当院で出生し経過観察中の超低出生体重児(計21名)の4歳時の発達についてお話しいただきました。 まず、当院NICUでの経過良好例および不良例(各々1例)をもとに、在胎週数が同程度であっても、長期予後が大きく異なることを示していただきました。次に当院で出生した超低出生体重児の4歳時予後を全国平均と比較してわかりやすく解説していただきました。その結果、予後良好例は15名(71%)であり、当院出生児は全国平均よりも総合発達評価正常例が多いことがわかりました。また、脳性麻痺発症頻度は全国平均と同等であるものの当院では在宅酸素療法を要する児が少ないこともわかりました。一方、周産期事象として、IUGRおよび絨毛膜羊膜炎(CAM)の発症頻度はそれぞれ57%および43%であり、出生後にはRDSおよび脳室周囲白質軟化症・脳内出血(PVL・IVH)をそれぞれ79%および10%に認めました。総合発達境界群および異常群において、CAM、PVL・IVHおよび壊死性腸炎を認める割合が高く、これらの事象が4歳時での児発達に寄与する可能性が高いことが示唆されました。産科医としてIUGRやCAM といった産科事象の重要性を再認識するとともに、有光先生の講演内容は今後の妊婦さんへの病状説明等において大いに役立つものとなりました。 なお、今回の周産期カンファレンスには、内容に興味を持たれた聖母病院の助産師スタッフの方々にもご出席いただきました。院外の方の御参加も常時受け付けていますので、参加を御希望される方は産科周産期班の宮越もしくは松本までお問い合わせいただければと思います。(記:小田) |
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| 2011.4 NICUにおける母乳育児支援について |
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| 講師: | 岡村舞子、緒方香(NICU看護師) | |
| 場所: | 臨床研究棟1階ラウンジ | |
| 日時: | 2011年4月25日(月曜日)17:30-18:30 | |
| 今日世界では約3秒に1人の割合で、5歳になる前の幼い命が失われています。その要因の一つとして適切な新生児ケアの欠如が挙げられ、その‘適切な新生児ケア’の鍵となるものが、母乳による育児と考えられています。そこで、近年ユニセフやWHOによる「赤ちゃんにやさしい病院(baby friendly hospital,BFH)」の展開など、母乳育児を支援する動きが各所で見られるようになってきました。今回はこのような状況をふまえ、当院NICUにおける母乳育児支援について、NICUスタッフの岡村さん、緒方さんにお話しいただきました。 まず、母乳育児の利点としては、母乳には免疫物質や免疫担当細胞が豊富に含まれ、胎児の免疫能上昇やアレルギー予防に有効であること、また、豊富な栄養素が含まれ、胃内停滞時間の低下や腸管感染症ならびに新生児壊死性腸炎の発症率低下などに寄与することが挙げられ、その結果、未熟児においても早期の母乳投与が推奨されるようになったとのことでした。また、当院NICUにおける実際の母乳育児の推進活動を検討した結果、母乳育児の推進につながった要因として、早期の母乳分泌促進や搾乳の開始および継続、母乳育児の環境整備とその情報把握といった項目の重要性が挙げられました。一方、母親へのケアの内容が統一されていない点や情報の共有化の不足などにより母乳育児が難航した症例も散見されたとの報告がありました。 今後は今回指摘のあった点を改善し、NICUに入院したすべての新生児とその母親が、搾乳に始まり、可能な限り早期に直接授乳の経験を重ね、NICU退院後も母親が主体的に、出来る限り長期に母乳育児を継続することができるようになることが重要であると考えられました。(記:小田) |
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| 2011.2 当院の和痛分娩を振り返って(仮題) |
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| 講師: | 宮越 敬先生(産婦人科) | |
| 場所: | 臨床研究棟1階ラウンジ | |
| 日時: | 2011年2月28日(月曜日)17:30-18:30 | |
| 宮越先生には、自験例(2005年〜2010年、300例)を中心に産痛緩和を目的としたiv-PCAの安全性および効果についてわかりやすくお話ししていただきました。 iv-PCA施行中の母体副作用は「やや傾眠」「軽い悪心」のみであり、中止を要するほどの重篤な副作用は発生しませんでした。また、周産期事象として分娩所要時間の延長や帝王切開率の減少を認めましたが、新生児に関して有害事象は認められませんでした。産痛緩和効果・満足度の評価では、一定期間の「痛み指標」の低下を認め、約7割の産婦が「満足」「やや満足」と感じていました。さらに、この5年間でfentanylの総使用量を調整するなど、母児にとってより安全に使用できる産痛緩和法として洗練されてきたことがわかりました。人手と手間のかかる無痛分娩を希望者全員に遂行できない場合、簡便かつ安全に使用できるiv-PCAが一定の効果を示す産痛緩和法として有用であることを認識いたしました。(門平 記) |
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| 2011.1 周産期臨床統計2010 |
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| 講師: | 産婦人科 梅津先生、小児科 北東先生 | |
| 場所: | 臨床研究棟1階ラウンジ | |
| 日時: | 2011年1月24日(月曜日)17:30-18:30 | |
| 2010年周産期統計 | ||
| 産科梅津先生からは総分娩数、母体搬送数などについて、新生児科北東先生からはNICU入院児の新生児予後を中心に詳細なお話がありました。2010年の総分娩数は615件となり、2004年以降増加傾向です。母体搬送については88件の依頼に対して38件(43.2%)の受け入れが可能でした。また当院NICUにおける出生体重1000g未満の形態異常を有さない児の新生児予後は例年通り良好でした。2010年はNICU病床拡大に伴い、母体搬送件数・新生児搬送件数は増加しました。2011年も大学病院としての教育・研究機能を維持しつつ、妊婦さんと赤ちゃんに優しい医療を目指して関係者一同がんばっていきたいと思います。(梅津 記) | ||
| 2010.12 会陰 III 度裂傷の看護について |
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| 講師: | 牧野由里恵、今野奈保、高木彩加(産科病棟 看護師) | |
| 場所: | 臨床研究棟1階ラウンジ | |
| 日時: | 2010年12月20日(月曜日)17:30-18:30 | |
| 会陰裂傷とは、おもに分娩時に会陰が十分に伸展せず裂傷を起こすことで、その程度によって4つに分類されています。I 、II 度の会陰裂傷では会陰の皮膚、粘膜、筋層までの損傷となりますが、III 度では肛門括約筋の損傷、IV 度では肛門または直腸粘膜の損傷を伴います。会陰裂傷 III、IV 度を伴った褥婦では日常生活に支障が出ることもあり、退院後の生活指導を含めた産科病棟での看護に関して、実際の症例をふまえてご紹介いただきました。 看護の要点としては、(1) 会陰部の疼痛緩和、(2) 創部の感染予防、(3) 排泄コントロールを挙げ、実際の病棟での取り組みにつきお話しいただきました。また、肛門括約筋損傷に伴う便失禁に関しては「キーゲル体操」(=骨盤底筋、腟、肛門の筋肉を引き締める体操)をお勧めし、退院後も自宅で続けるよう指導しているとのことです。また、IV 度の会陰裂傷を伴った褥婦では、退院までに疼痛や便失禁が改善しない例も多く、自宅および外来でも継続できるケアが必要です。今回提示していただいた症例ではいずれも産後の1ヶ月健診時には外科的処置の必要なく、症状改善しており、今後も医師・看護師で連携をとった対応が重要であると考えられました。(梅津 記) |
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| 2010.11 分娩時大量出血が予想される症例における手術管理について |
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| 講師: | 峰岸先生(産婦人科) | |
| 場所: | 臨床研究棟1階ラウンジ | |
| 日時: | 2010年11月22日(月曜日)17:30-18:30 | |
| 今回は、産科危機的出血の代表的疾患である前置癒着胎盤の帝王切開前後の周術期管理について、産科、新生児科、放射線診断科、麻酔科の医師を交えてカンファランスを開催いたしました。 産科の峰岸先生より、本年10月に提案された産科危機的出血への対応ガイドラインについて紹介していただきました。続いて、過去5年間の当院における前置癒着胎盤の症例を対象として、超音波・MRIによる診断精度についてお話がありました。さらに、大量出血の可能性が高い症例を振り返り、術前のリスク評価について提案していただきました。 続いて、放射線診断科の井上先生より、Interventional radiology(IVR)の概要をご説明いただき、当院では24時間 IVRの手技に熟練した放射線科医が待機しているという心強いお言葉をいただきました。 止血制御とともに子宮温存も可能であるIVRを含めた帝王切開の周術期管理について、さらなる症例蓄積により産科危機的出血に対する管理基準作りを進めていく必要性を感じました。(記:梅津桃) |
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| 2010.10 周産期・小児系院内安全対策セミナー |
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| 講師: |
司会:小児科 山岸敬幸先生 挨拶:麻酔科 森崎先生 演者:1. 周産期・小児系病棟の事故報告書分析 - 医療安全対策室 稲垣師長 2. 周産期・小児系病棟の呼吸管理と問題点 - 小児科呼吸管理WG委員 肥沼先生 3. 呼吸器使用中の新生児の看護 - 7号棟5階看護師 廣明さん 4. 小児用医療機器の安全管理 - 医用工学センター 平林さん |
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| 場所: | 北里講堂 | |
| 日時: | 2010年10月26日(火曜日)17:30-18:30 | |
| 2010.09 不妊治療後の妊娠・出産 |
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| 講師: | 西川明花先生(産婦人科) | |
| 場所: | 新教育研究棟4階 講堂3 | |
| 日時: | 2010年9月24日(金曜日)17:30-18:30 | |
| 生殖医学アドバンストコース在籍中の西川先生には不妊治療後の妊娠分娩の予後について、最近の報告を含めわかりやすくお話いただきました。体外受精後の妊娠が必ずしもハイリスクというわけではないものの、一卵性双胎の増加やインプリンティング異常の発生との関連が指摘されております。また、体外受精を受ける女性は高齢であることが多く、いわゆる高齢出産というリスクを無視できないのも事実です。昨今の社会背景から今後さらに不妊治療による妊娠数が増加することが予想されます。医療従事者は、患者の挙児希望を叶えること第一としながらも、患者に妊娠・出産に関する正確な知識を提供する必要があります。さらに、患者に不妊治療後の妊娠・出産の留意点を理解してもらいながら、治療を進めることが大切であることを認識しました。(門平 記) | ||
| 2010.08 東京都における周産期医療対策(現状と今後の課題) |
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| 講師: | 飯田真美課長(東京都福祉保健局医療政策部) | |
| 場所: | 臨床研究棟1階ラウンジ | |
| 日時: | 2010年8月23日(月曜日)17:30-18:30 | |
| 東京都では現在、周産期医療対策事業として周産期母子医療センター機能の充実や母体救命対応総合周産期母子医療センターの運営、周産期搬送コーディネーターの配置、NICUからの円滑な退院に向けた取り組みへの支援などに積極的に取り組んでいる。 特に母体救命については、対象患者を必ず受け入れ迅速に診断・処置を行うために、総合周産期センターと救命救急センターの緊密な連携がとれる体制を整備している。その一つがスーパー母体搬送とよばれるシステムであり、平成21年3月25日の開始から平成22年7月末までに67件の要請があった。 通常の母体搬送に関しても、従来は搬送元病院や総合周産期母子医療センターの医師が搬送先を探していたが、東京消防庁の指令室に周産期搬送コーディネーター(助産師・看護師)を配置することによって搬送先への調整をスムーズに行えるようになってきている。 限られた医療資源を効果的に活用し、安全・安心な分娩、育児ができる体制作りが必要であり、今後も各部署との連携を深めていくことが重要である。(飯田真美 記) |
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| 2010.07 新生児Nurse Practitionerの現状と日本における課題 |
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| 講師: | 小西美樹先生(聖母大学 看護学部) | |
| 場所: | 臨床研究棟1階ラウンジ | |
| 日時: | 2010年7月26日(月曜日)17:30-18:30 | |
| ナースプラクティショナー(Nurse Practitioner:NP)とは医療従事者の1つで、専門的な教育を受け、自律的に検査や処方などの特定医行為に携わる看護師です。小西先生には欧米におけるNPという職種の歴史や役割、我が国におけるNP確立に向けた動きを中心にご紹介いただきました。また、NICUにおけるチーム医療、「多職種協働」というシステムについてもお話していただきました。医師不足に悩む我が国の周産期医療にとって、NPが重要な役割を担うものと期待されます。欧米との医療事情の相違をふまえ、我が国の医療システムに融合したNPが実現することが望まれます。(宮越 記) | ||
| 2010.06 社会的側面から周産期医療について考える〜未受診,domestic violence,虐待の観点から |
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| 講師: | 水主川純先生(国立国際医療センター 産婦人科) | |
| 場所: | 臨床研究棟1階ラウンジ | |
| 日時: | 2010年6月28日(月曜日)17:30-18:30 | |
| 水主川先生には、まずHIV合併妊婦・生活保護世帯・未受診妊婦を取り扱う国際医療研究センターの特徴をご紹介いただきました。次に、実際に医療センターで2007〜2009年に診療したDV被害妊婦14例の問題点と医療センターの取り組みをお話いただきました。DV被害妊婦6名は未入籍でした。経産婦11名の既出産児の養育状況をみると、自ら養育できているのは3名のみであり、虐待と考えられる乳児死亡例が2例発生しました。また、4名の母親が精神疾患を合併していました。DV被害の相談先として医療従事者は3.2%にすぎず、被害者が相談しやすい環境整備と医療従事者のDVに関する認識を高めることの必要性を強調されました。 同期間の未受診妊婦は33名でした。DV被害妊婦および未受診妊婦を妊娠前・妊娠中からの抽出するため、行政機関の女性相談センター・新宿区保健所・保健センターと検討会を開催しておられます。その結果、出産後に入院しているわずかな期間ではなく妊娠中から介入する体制を整備されました。自ら福祉事務所に支援を求めるよう妊婦の意識を高めることは、早期からの福祉事務所と医療機関の連携につながります。その結果、新宿区保健所と協力して、「大切なあなたのために」という情報アクセスを促すカードを作成し、今年度から新宿区の医療機関において配布が開始されました。 複雑な社会的背景をもつ妊婦に対しては、妊婦本人の自覚と行動を促すのみでは不十分です。今回の講演を通じて、安全な妊娠生活・児の適切な養育環境の確保を社会がフォローしていくシステム作りが重要であることをあらためて認識いたしました。(門平 記) |
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| 2010.05 先天性嚢胞性腺腫様肺奇形(CCAML)に代表される嚢胞性肺疾患の周産期および乳児期臨床像について |
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| 講師: | 小児科 肥沼先生 | |
| 場所: | 臨床研究棟ラウンジ | |
| 日時: | 2010年5月24日(月曜日)17:30-18:30 | |
| 今回は先天性嚢胞性肺疾患の胎内所見を梅津先生に、疾患概念を肥沼先生に、そして手術所見を下島先生にお話していただきました。特に肥沼先生からは、出生後には、CT検査、気管支鏡および血管造影による検査を行っていること、当院では肺葉外肺分画症を除いて原則として1歳ごろに手術療法を行っていること、画像検査および病理組織検査結果を総合的に判断して最終診断を確定していること、自験例ではCCAMLと胎内で判断した症例のなかにBAと最終診断されたものが多いこと、などを説明していただきました。胎内診断例を出生後も引き続き経過観察していくことの重要性を再認識いたしました(宮越 記) | ||
| 2010.04 胎児エコー上腎盂拡張を認めた症例の転帰 |
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| 講師: | 門平先生(産科)浅沼先生(泌尿器科) | |
| 場所: | 臨床研究棟ラウンジ | |
| 日時: | 2010年4月26日(月曜日)17:30-18:30 | |
| 最初に門平先生に最近経験した胎児期に腎盂拡張を認めた3症例の概要をお話していただきました。引き続いて浅沼先生には、腎盂拡張を来す疾患の概念、後部尿道弁、尿管瘤、水腎症、原発性膀胱尿管逆流症の治療法および予後を中心にご自身の臨床経験をふまえて説明していただきました。水腎症および原発性膀胱尿管逆流症の軽症例では自然治癒率も高いこと、腎機能のみならず膀胱機能も予後規定因子であること、腎盂拡張を来す疾患では同胞発症にも注意する必要があることなど、非常に興味深いお話をうかがうことができました。今後泌尿器疾患の胎内診断例に関しては適宜泌尿器科とも連携して周産期管理にあたっていきたいと考えております。(宮越) | ||
| 2010.03 長期入院の児の管理と家族のケア(仮題) |
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| 講師: | 葛西奈津子 川邉恵子 河野美紀 (小児科新生児病棟[7-5病棟]) | |
| 場所: | 臨床研究棟ラウンジ | |
| 日時: | 2010年3月15日(月曜日)17:30-18:30 | |
| 新生児医療は進歩により、救命のケアから、発達を支えるケアへと変化してきました。新生児病棟では、未熟な状態で出生した赤ちゃんの成長・発達を支える「ディベロップメンタルケア」を含めた家族ケアに取り組んでいます。また、「低出生体重児と親における関係性の発達モデル」を使って新たな命と家族の関係性の発展を支援しています。今回は家族ケアについて2事例を通して紹介させていただきました。また家族ケアの1つとして亡くなっていく児の家族に対するグリーフケアで、同胞面会の事例を紹介させていただきました。同胞面会については、産科のスタッフからも多くのご意見をいただきました。家族ケアとして安全に取り組める方法を検討していきたいと思います。(7号棟5階新生児病棟 宮沢) | ||
| 2010.02 大学病院における助産システム(仮題) |
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| 講師: | 杏林大学付属病院 高崎由佳里師長、増永啓子師長 | |
| 場所: | 臨床研究棟ラウンジ | |
| 日時: | 2010年2月22日(月曜日)17:30-18:30 | |
| 今回は初めての試みとして、杏林大学付属病院より2人の看護師長さんをお招きして大学病院における助産システムについてお話していただきました。杏林大学付属病院は総合周産期母子医療センターを併設し多摩地区の周産期医療基幹病院です。また、同病院は助産師外来、院内バースセンター、助産師搬送コーディネーター制度など「助産師と医師の連携」を重視した周産期医療制度の確立のパイオニアともいえる施設です。お二人には助産師外来および院内バースセンターの開設までの経緯、問題点の解決法を中心にお話していただき、医師と助産師が協力して年間約1200件の分娩に携わっておられる様子がよくわかりました。 | ||
| 2010.01 周産期臨床統計_2009年 |
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| 講師: | 産婦人科 梅津先生、小児科 三輪先生 | |
| 場所: | 臨床研究棟ラウンジ | |
| 日時: | 2010年1月18日(月曜日)17:30-18:30 | |
| 2009年周産期統計 | ||
| 梅津先生からは総分娩数、早産数、母体搬送数などについて、三輪先生からはNICU入院児の新生児予後を中心に詳細なお話がありました。2009年の総分娩数は598件となり、2005年以降毎年漸増傾向です。母体搬送については80件の依頼に対して30件の受け入れが可能でした。また、当院NICU における出生体重1000g未満の児の新生児予後は例年通り良好でした。他院と連携し動脈管開存症に対する周術期管理を目的とした新生児搬送の受け入れも行いました。本年4月からは、NICUは9床に、GCUは14床に増床されます。病床拡充にともない、2010年もさらなる飛躍を目指して周産期医療関係者一同がんばっていきたいと思います。(宮越) | ||
| 2009.12 分娩期におけるカンガルーケアの取り組み |
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| 講師: | 産科病棟 菊地師長、藤田助産師、早乙女助産師 | |
| 場所: | 臨床研究棟ラウンジ | |
| 日時: | 12月21日(月曜日)17:30-18:30 | |
| 「カンガルーケア」とは赤ちゃんを母親の乳房と乳房の間に抱いて、裸の皮膚と皮膚を接触させながら保育する方法です。カンガルーケアは、NICUにおいて入院中の児との結びつきを促進するための方法として広く普及しております。最近では、このような‘skin to skin contact’は出産予定日近くに元気に生まれた赤ちゃんにとっても母子の絆を深めるために役に立つとされております。今回は、「産科病棟における分娩期におけるカンガルーケアの取り組み」について、菊地師長さん、藤田さん、早乙女さんにお話をしていただきました。また、その実施手順について小児科新生児班の先生方からもアドバイスをいただきました。出産直後のカンガルーケアを希望される妊婦さんは増えております。より良い出産のためにも、医師、看護師、助産師が協力して早期にカンガルーケアを実施できるように努力していきたいと考えております。(宮越) | ||
| 2009.11 子宮頸部腫瘍に対する妊孕性温存手術と術後の妊娠予後について |
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| 講師: | 産婦人科 藤井先生 | |
| 場所: | 臨床研究棟ラウンジ | |
| 日時: | 11月16日(月曜日)17:30〜18:30 | |
| 藤井先生には、子宮頸部腫瘍および妊孕性温存手術について一般事項をお話していただきました。近年、20〜30代の子宮頸部腫瘍患者が増加傾向にあります。未婚もしくは挙児を希望される方も多いため、子宮体部を温存する手術を希望される方も増えております。妊孕性温存手術のうち、当科で施行している子宮頸部摘出術について、術式、海外での報告例および当院での実績について御紹介いただきました。また、子宮頸部が広範囲に切除されていることから、同手術後の妊娠分娩は早産のハイリスク妊娠であると考えられます。周産期管理に関する問題点について小児科新生児班医師からもコメントをいだきました。現在までの子宮頸部摘出術施行症例数を考えると、今後当院における妊娠分娩管理例が増加することが予想されます。少しでも早産を回避できるよう努力していきたいと考えております。(宮越) | ||
| 2009.10 当院における先天性横隔膜ヘルニア胎内診断例の周産期管理について |
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| 講師: | 産科、小児科、小児外科 | |
| 場所: | 臨床研究棟ラウンジ | |
| 日時: | 10月26日(月曜日)17:30〜18:30 | |
今回は、先天性横隔膜ヘルニア(CDH)の周産期管理に携わる産科、小児科、小児外科、放射線診断部、麻酔科、医用工学センターの皆さんにお集りいただきました。まず、下島先生(小児外科)にCDHの臨床像をお話していただき、宮越(産科)よりその胎内診断について概説しました。続いて、松崎先生(小児科)と柴田先生(小児科)に新生児遷延性肺高血圧症およびCDHにおける心臓超音波像について説明していただきました。最後に、最近の自験例(5例)の臨床経過を振り返りながら、肝の胸腔内脱出(liver-up)の評価や今年作成したCDH周産期管理プロトコールの問題点について話し合いました。この際、奥田先生(放射線診断部)および香取先生(麻酔科)に貴重な御意見をいただきました。今後当院のプロトコールをbrush upし、周産期医療チーム一丸となってCDH胎内診断例の予後改善に努めていきたいと思います。 (宮越) |
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| 2009.09 小児精神保健班の医者はどんなことをしているのか?・・・母子精神保健のきほんの『き』 |
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| 講師: | 小児科 藤山恵先生 | |
| 場所: | 臨床研究棟ラウンジ | |
| 日時: | 9月28日(月曜日)17:00〜18:00 | |
| 藤山先生には、小児科精神保健班としてNICUにおける母子(乳幼児)精神保健への関わりについてお話していただきました。「ベッドサイドで母子に寄り添い、専門家として指導や評価をしない」という乳幼児観察の手法を用いて面接された症例について、担当前後の経過を紹介していただきました。藤山先生は、母子関係においてはあくまでも母親が主体であり、その母親の主体性を回復する支援として、積極的に働きかけるのではなく「ただ寄り添う面接」を心がけていらっしゃいます。また、診療の主体であるNICUスタッフと母親とのやりとりの記録から母子関係の見通しを立てることの重要性と難しさを感じておられるとのことでした。最近は新生児病棟の医師・看護師からだけでなく、出生前より産科医から面接を依頼した症例もあり、母子精神保健の重要性を再認識しました。(金善惠) | ||
| 2009.07 当院における不妊症診療と最近の話題 |
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| 講師: | 産科 持丸先生、久慈先生 | |
| 場所: | 臨床研究棟ラウンジ | |
| 日時: | 7月27日(月曜日)17:30〜18:30 | |
| まず、不妊症の治療、特に体外受精胚移植(IVF-ET)について基本事項をお話していただきました。続いて当院のIVF-ETの治療成績について、年齢や患者背景を含めて紹介していただきました。患者背景や移植胚数の制限を考慮すると当院の治療成績は良好であることがわかりました。当院でも移植胚数の制限(調整)により、IVF-ET後の双胎妊娠数は著減しております。最後に、最近の体外受精胚移植法の技術的進歩として、受精卵ガラス化凍結法、assisted hatching法、重症男性不妊症例に対する人工的卵子活性化について紹介していただきました。今後も不妊症診療グループと連携しながら周産期予後の向上をめざしていきたいと思います。(宮越) | ||
| 2009.06 当院における先天性心疾患胎内診断例の臨床経過ならびに慢性肺疾患における肺高血圧症の臨床像 |
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| 講師: | 産科 宮越、小児科 柴田先生、潟山先生、松崎先生 | |
| 場所: | マルチメディアカンファレンスルーム(考養舎2階) | |
| 日時: | 6月22日(月曜日)17:30〜18:30 | |
| 最初に、当院のハイリスク胎児外来の臨床統計を報告しました。引き続いて、小児科心臓班の柴田先生と潟山先生には2007-2009年5月までに当院で周産期管理をおこなった先天性心疾患胎内診断例(計27例)の臨床経過についてお話していただきました。また、松崎先生には超低出生体重児の慢性肺疾患に併発する肺高血圧症について概要を説明していただくとともに、当院の症例についてもお話していただきました。当院では、先天性心疾患の胎内診断例に対しては出産前にご家族に小児循環器専門医からお子さんの病気と治療の概要を説明させていただき、少しでも不安を解消し出産に臨んでいただくように努めております。今後も引き続き関連各科の専門医と連携しながら周産期管理にあたることの重要性を再認識いたしました。(宮越) | ||
| 2009.05 未熟児網膜症 |
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| 講師: | 眼科 篠田肇先生 | |
| 場所: | 本館臨床講堂 | |
| 日時: | 5月25日(月曜日)17:30〜18:30 | |
眼科の篠田先生には、早産児において長期に渡り機能予後が問題となる合併症の一つである未熟児網膜症(Retinopathy of prematurity: ROP)について当院での現状も含めてお話していただきました。ROPは、網膜血管の成長停止に伴う網膜周辺部における無血管帯の形成や同部位における異常血管新生と線維性増殖に起因する疾患であること、出生体重(1250g以下)や在胎週数(妊娠30週未満)はROPの重症度に寄与する因子であること、重症例では病変拡大を防ぐ目的で増殖血管周辺へのレーザー治療(網膜光凝固)が施行されることについて解説していただきました。また、網膜後極での血管拡張や蛇行を呈する”Plus disease”は重症度の高い兆候として警戒されており、増殖初期での積極的治療の重要性も指摘されております。その他、ROPの病態にVEGFやAngiopoietin2,Tie2などの成長因子が関与していること、特にROPモデルマウスを用いた検討によりVEGF165の異常血管新生への関与が示唆されることなど最近の基礎研究についてもお話していただきました。(峰岸) |
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| 2009.04 脳性麻痺 |
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| 講師: | 小児科 下郷幸子先生 | |
| 場所: | 東校舎講堂 | |
| 日時: | 4月27日(月曜日)17:30〜18:30 | |
小児科神経班の下郷先生には、症例を提示しながら脳性麻痺の多彩な臨床像をお話していただきました。特に、発症に至る臨床背景により病変部位が異なること、臨床症状と病変部位の関連、画像所見からみた発生時期の推測、脳室周囲白質軟化症と大脳皮質下白質軟化症の発生機序などについてわかりやすく説明していただきました。また、リハビリ施設が限られていることなど小児科の先生方が直面していらっしゃる社会的サポートに関する問題点についてもお話をうかがい、「脳性麻痺」の概要を理解することができました。(宮越) |
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| 2009.03 肺成熟目的のステロイド投与後の母体血糖値管理について |
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| 講師: | 内科(内分泌代謝) 香月健志先生 | |
| 場所: | 臨床講堂 | |
| 日時: | 3月23日(月曜日)17:30〜18:30 | |
香月先生には、ステロイド投与後の母体血糖値の推移について、自験例を中心にお話していただきました。当院での検討によると、母体の血糖値はリンデロン投与約9時間後まで上昇傾向を、その後は次第に低下傾向を示すことがわかりました。この推移は諸家の報告と概ね一致しておりました。カンファレンスでは、この結果に基づいた当院におけるリンデロン投与後の管理プロトコール(案)についても話し合われました。また、香月先生には母体高血糖と新生児予後に関する大規模臨床研究(Hyperglycemia and adverse pregnancy outcomes. N Engl J Med 2008)とその関連報告についてもわかりやすく解説していただきました。内分泌代謝内科の先生にもお集りいただき、次年度からの円滑な診療に繋がる有意義なカンファレンスになりました。(宮越) |
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| 2009.02 症例検討:胎内診断された顔面横裂/下額低形成児の周産期管理と形成外科治療 |
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| 講師: | 浅井先生(産婦人科)、松崎先生(小児科)、小崎先生(小児科)、緒方先生(形成外科) | |
| 場所: | 臨床講堂 | |
| 日時: | 2月23日(月曜日)17:30〜18:30 | |
| 今回は、最近経験した顔面横裂/下額低形成児の症例検討会を行いました。最初に、浅井先生および松崎先生から症例の概要について報告していただきました。その後、形成外科の緒方先生には下額低形成を呈する疾患例ならびに下額仮骨延長術を中心とした形成外科治療についてお話していただきました。また、臨床遺伝専門医である小崎先生からは本疾患の発生機序ならび病態生理についてわかりやすく説明していただきました。最後に、出生直後に気道確保が困難であることが予想される児に対するex-utero intrapartum treatment (EXIT)についても小児外科の先生方と意見を交換し、今後当院でのEXITの実施についても協議していくこととなりました。各分野の興味深いお話をお聞きすることができ大変有意義なカンファレンスになりました。(宮越) | ||
| 2009.01 周産期臨床統計2008 |
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| 講師: | 金 善惠先生 (産婦人科)/北東 功先生(小児科) | |
| 場所: | 予防講堂 | |
| 日時: | 2009年1月26日(月曜日)17:30〜18:30 | |
| 金先生からは総分娩数、早産数、母体搬送数などについて、北東先生からはNICU入院児の新生児予後を中心に詳細なお話がありました。2008年の総分娩数は584件となり、2005年以降毎年漸増傾向です。また、当院NICU における出生体重1000g未満の児の新生児予後は例年通り良好でした。2009年もさらなる飛躍を目指して周産期医療関係者一同がんばっていきたいと思います。 | ||
当日発表された「2008年周産期統計」も提示します(ダウンロード)![]() |
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| 2008.012 思春期女性の精神神経疾患 |
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| 講師: | 田渕 肇先生 (精神・神経科) | |
| 場所: | 中央棟5階 カンファレンスルーム | |
| 日時: | 12月15日(月曜日)17:30〜18:30 | |
| 近年、新しいタイプの「うつ」(現代型うつ)が増加しています。従来のいわゆる「古典型うつ」は勤勉で責任感の強い仕事熱心な中高年層に好発していました。しかしながら、「現代型うつ」の多くは、自分をとりまく環境、とくに人間関係に悩みを抱える若年者に発症しています。田渕 肇先生には、うつ病および抑うつ状態についてその概念を中心にわかりやく解説していただきました。また医師、看護師および助産師が一体となって精神疾患を有する患者さんをサポートすることの重要性を、ご自身の診療経験をもとにお話していただきました。 | ||
| 2008.11 着床前診断について |
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| 講師: | 佐藤 卓先生 (産婦人科) | |
| 場所: | 中央棟5階 カンファレンスルーム | |
| 日時: | 11月17日(月曜日)17:30〜18:30 | |
| 従来より出生前診断は妊娠中期の羊水検査により行われ、妊娠継続を希望しないときには妊娠中期に中絶術が施行されておりました。しかしながら、妊娠中期中絶は肉体的および精神的に母体に負担がかかるため、より早期の出生前診断法として着床前遺伝子診断(preimplantation genetic diagnosis; PGD)が開発されました。世界で最初のPGD例が報告されて約18年が経過しました。本来遺伝病保因者を対象として開発された技術が次第に拡大され, 現在欧米では染色体異数性に起因する習慣流産に対するPGDや、生殖補助医療における妊娠率向上のためのスクリーニングとしてのPGD 、いわゆるpreimplantation genetic screening (PGS)が数の上では多くなってきています。 カンファレンスでは、当院における単一遺伝子病を対象としたPGDの実施状況と、各種遺伝子変異に対応するための診断法についてのわかりやすくお話していただきました。またPGDの適応について触れ、その問題点についても説明していただきました。 |
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